「たろう庵」建設に関する支援決定について
2014年3月8日
株式会社たろう観光ホテル
株式会社北日本銀行
公益財団法人三菱商事復興支援財団
株式会社北日本銀行
公益財団法人三菱商事復興支援財団
株式会社たろう観光ホテル(以下、たろう観光ホテル)は、宮古市田老地区中心部の高台での新ホテル建設にあたり、株式会社北日本銀行(以下、北日本銀行)の融資支援に加え、この度、公益財団法人三菱商事復興支援財団(以下、三菱商事復興支援財団)から4,000万円の出資を受けることとなりました。これを受け、新ホテル建設に目処が立ち、2014年8月のオープンを目指して、大きく前進することとなりました。田老地区中心部での宿泊施設の再建は初めてで、地域の復興の中心的役割を担うことが期待されています。また、新ホテルでは、旧ホテルの従業員を含め14名を新たに雇用し、地域の雇用創出にも貢献して参ります。
田老地区中心部は東日本大震災の津波の影響で壊滅的被害を受け、たろう観光ホテルも1,2階は押し寄せた津波に骨組みを残すだけの姿となりました。ホテル業再開を目指し、2014年1月に新ホテル「たろう庵」の建設に着工しましたが、資機材等の高騰により追加資金が必要な事態に見舞われました。
「たろう庵」は鉄骨4階建てと木造2階建て、木造平屋建ての3棟で構成され、客室は全13室(定員52名)、4階建ての最上階には貸切風呂を3箇所設けています。北部陸中海岸の観光拠点として、また、地元の方々の交流の場として地域経済の活性化に寄与して参ります。さらに、震災時に旧ホテルから撮影されたビデオの上映スペースを設け、津波の記憶を語り継ぐ取り組みも継続し、地域内外における防災教育に貢献して参ります。
三菱商事復興支援財団は、新生ホテル「たろう庵」建設への支援を決定し、雇用や交流人口の増大による田老地区の復興を力強く後押しして参ります。東日本大震災からまもなく3年を迎えますが、津波により甚大な被害を受けた沿岸地域は未だ再建途上にあります。三菱商事復興支援財団は今後も、北日本銀行をはじめ地元金融機関と協働し、被災地域の産業復興・雇用創出、地域再生につながる事業の支援を継続して参ります。

【たろう庵仕様】
所在地:宮古市田老字青砂里164-1-3
建物構造:
鉄骨造地上4階建、木造地上2階建、木造平屋建
延床面積:1,334.56㎡
室数:13 (宿泊収容人数52名)
客室タイプ:和室9 (10帖以上)、和洋室4 (18帖以上)
施設内容:貸切風呂(3)、会食場(個室3室)、売店、ロビー
主な特徴:
海が一望できる高台に位置し、全室に露天風呂を完備。
【参考】各社概要
1.株式会社たろう観光ホテル
①本社所在地:岩手県宮古市田老町字野原80番地1
②設立:1985年9月26日
③資本金:5,000万円
④事業内容:旅館業 他
⑤代表者:代表取締役 松本 勇毅
2.株式会社北日本銀行
①本社所在地:岩手県盛岡市中央通一丁目6番7号
②設立:1942年2月
③資本金:77億61百万円
④事業内容:普通銀行業務全般
⑤代表者:取締役頭取 佐藤 安紀
3.公益財団法人三菱商事復興支援財団
①本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
②設立:2012年3月
③財団規模:60億円
④事業内容:
修学が困難となった学生に対する奨学金の給付、復興支援活動に従事する非営利団体等への助成金の給付、その他被災地の産業復興・雇用創出等に資する事業
⑤代表者:
会長 小林 健(三菱商事代表取締役社長)
副会長 鍋島 英幸(三菱商事代表取締役副社長)
代表理事 廣田 康人(三菱商事執行役員)
ニュースリリースに関するお問い合わせ先
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