三菱商事

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2016年7月4日
三菱商事株式会社

ブルネイにおけるアスタキサンチン生産工場の稼働開始

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、傘下のMCバイオテック社(以下、MCB、三菱商事約93%出資先)の培養工場において、本日アスタキサンチン製造工程の本格稼働を開始したことをお知らせ致します。
 
アスタキサンチンは、その抗酸化作用から健康食品、化粧品原料、並びに天然着色料として、欧米・日本・東南アジア・中国等世界的に需要が拡大しております。MCBでは、ヘマトコッカス藻[1]を培養する方法で天然由来のアスタキサンチンを生産し、石油由来の合成品と比較して、より付加価値の高い商品を供給して参ります。
 
工場が立地するブルネイは、日照、水等の自然資源に恵まれていることからアスタキサンチンを豊富に生成するヘマトコッカス藻の培養に適しており、ブルネイ政府の協力も得ながら、ハラル工業団地である「Bio Innovation Corridor」における第一号案件として本事業を取り進めて参りました。MCBには、機能性物質生産に知見のある、日本水産株式会社もパートナーとして約7%を出資済です。MCBで生産されたヘマトコッカス藻から乾燥バイオマスを製造し、日本向けに輸出します。その後日本国内にてアスタキサンチンを抽出した後、本事業のパートナーであるバイオジェニック株式会社が、各種原料として製品化し国内外に販売して参ります。
 
三菱商事は、1972年よりブルネイにて液化天然ガス(LNG)を生産、主に日本に向けて安定的に供給して参りました。これに加えて、本事業を通じてブルネイの豊かな微生物資源を有効に活用し、安全・環境面にも十分に配慮しながら工場の安定操業を継続することで、同国の産業多角化・雇用創出・人材育成に貢献し、エネルギー事業も含めた包括的なブルネイ・日本の関係強化に尽力して参ります。
 
[1] ヘマトコッカス藻:単細胞の藻類で、紫外線を受けると自らの身を守るためにアスタキサンチンを生成し、緑色から赤色に変化する性質を持つ。
培養プラント
所在地

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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