三菱商事株式会社（以下、当社）は、当社100％子会社の株式会社レンタルのニッケン（以下、ニッケン）とともに、タイのクレーンレンタル最大手のT.S.K. Crane Service Co., Ltd（以下、TSK社）と合弁でT.S.K Diamond Rental Co., Ltd（以下、TSKDR社）を本年6月末に設立し、この度移動式クレーンのレンタル事業を本格的に始動しましたことをお知らせ致します。新会社の出資比率は当社35％、レンタルのニッケン5％、TSK社60％で、保有クレーン台数は約300台でタイ国内では最大規模になります。

 

タイは、1980年代後半以降、製造業を中心とした外資系企業の誘致とそれに伴う輸出拡大を背景に、平均5%超の経済成長を遂げており、東南アジアにおける一大生産拠点となっています。タイ政府は中長期的に鉄道や高速道路などインフラ整備に向けた大規模投資を計画しており、今後も建設需要の拡大が見込まれます。また、昨年のアセアン共同体発足により、ヒト・モノ・カネの動きが活発化する中で、タイの生産拠点化が一層加速することが予想されます。アセアン諸国においても関連生産設備などへの投資が促進され、アセアン域内で大規模な経済圏が形成されることが期待されております。

 

TSK社はタイでインフラ及びプラント分野のクレーンレンタル事業で40年以上の実績を誇り、国内に広範な販売ネットワークを有しています。TSK社の強固な国内事業基盤に加え、当社が持つアセアン域内での幅広いネットワークと各種プラント建設プロジェクトから培った知見を活用し、同地域での事業拡大を目指します。

 

また、将来的には、レンタル・アフターサービスに強みをもつニッケンの支援を得て、クレーン以外の建設機械のレンタルサービスも開始する予定です。当社はTSK社、ニッケンと共に、「安全・安心」で高品質の建機総合レンタルサービスの提供を通じて、アセアン域内の経済発展に貢献していきます。

 

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