三菱商事

プレスルーム

2017年4月7日
三菱商事株式会社

蓄電システムを利用したサービス開始について
~欧州最大規模の蓄電システムの利用~

三菱商事株式会社(以下、当社)は、オランダ公営の総合エネルギー事業会社であるEneco(エネコ)社と折半出資で設立したEnspireME(エンスパイア ミー)社を通じて、大規模蓄電システムを利用したサービスを開始します。
 
EnspireME社は、ドイツ北部シュレスビヒ・ホルシュタイン州ヤルデルント地区に蓄電システムを据え付け、2017年末に完工する予定です。
蓄電システムの出力規模は約5万kWであり、ひとつの場所に設置される蓄電システムとしては欧州で最大規模になります。
同システムを用い、予備電力市場向けサービスや再生可能エネルギー発電事業者向けの出力調整サービスなどをドイツを中心とした周辺諸国に提供することを目指します。さらに、当社とEneco社が共同で運営する洋上風力発電所にも活用し、事業価値の向上を図ります**
 
欧州では2015年に採択された「パリ協定」により温室効果ガスの削減をさらに加速すべく、再生可能エネルギーの積極的な導入促進策が維持・強化されております。今後、化石燃料による発電の代替として、自然条件に左右される太陽光や風力等の再生可能エネルギーが大量に送電系統に流れ込むことから、系統安定化が大きな課題とされております。
蓄電池システムの導入は、このような課題の有効な解決策として注目されております。
                                                                  
本事業は、再生可能エネルギー普及を後押しすると共に、電力供給の安定化に寄与するものです。今後も蓄電池システムの導入拡大とサービス提供を通じて、低炭素社会への移行に貢献して参ります。
 
欧州の系統運用者は、不意の電源喪失や大規模停電等に備えるために一定の予備電力を確保する手段として、市場取引を活用している。同市場は緊急度や供給時間に応じてサービス内容が異なる設計がなされている。
**当社は、Enecoとの洋上風力発電分野における長期的な戦略提携をしており、オランダにて共同で洋上風力発電を運営している。詳しくは、以下URLをご参照ください。
 
 
 
<蓄電システム建設予定地>
<蓄電システムイメージ>
<参考情報>
1. 三菱商事株式会社 概要
(1) 本社所在地: 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
(2) 創       立: 1954年
(3) 事業内容: 地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループ体制で、幅広い産業を事業領域とし、多角的なビジネスを展開。
(4) 代  表  者: 代表取締役社長 垣内 威彦
2. Eneco社 概要
(1) 本社所在地: オランダ ロッテルダム
(2) 設       立: 1995年
(3) 事業内容: 電力・ガス・熱併給の総合エネルギー事業
(4) 代  表  者: Jeroen F.de Hass、Chairman

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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