三菱商事

お知らせ

2022年6月24日

自然の力を活用した気候変動対策(NCS)を社会貢献として開始

三菱商事は、自然の力を活用した気候変動対策(Natural Climate Solutions。 以下、NCS)を社会貢献活動の一貫として開始しました。
 
NCSにはさまざまな手法がありますが、当社が注目したのは、放牧地や森林の劣化・減少を防ぎ、植物によるCO2の吸収を保全しつつ、土壌や植物に貯留されるCO2が大気中に放出されることを防ぐ手法です。対象地は南アフリカとカナダ。気候変動対策と同時に、地域社会への支援と、生物多様性の保全への寄与も目指しています。
 
 
 
「地域社会の生活の質向上も目指す南アフリカ放牧地回復プロジェクト」
急速に人口が増加する南アフリカのダーバン近郊。同地では人口増に伴う放牧の増加で草や低木で構成される放牧地が減少し始めており、CO2吸収量の低下と、土壌に蓄えられたCO2の放出が懸念されています。本プロジェクトでは、環境NGO コンサベーション・インターナショナルと協業し、地域コミュニティの協力を得ながら、放牧地の保全に取り組みます。併せて、牧畜業の質向上や水資源の保全を通した、地域住民の生活レベル向上も狙いとしています。
 
©コンサベーション・インターナショナル/Tessa Mildenhall
 
「生物多様性の保全にも寄与 カナダ 原生林保全プロジェクト」
カナダ西部ブリティッシュコロンビア州、及びユーコン準州に跨る広大な原生林の保全に取り組みます。同地に広がる手付かずの貴重な森林の健全な生態系を守り、 CO2の吸収量を保持し、かつ土壌に貯えられた炭素の放出を防ぐ事を目的としています。パートナーである環境NGOワイルドライフ・コンサベーション・ソサイエティの専門性の高いスタッフたちが、プロジェクト対象地域に暮らす先住民や地域住民の理解と協力を得つつ、サケ、クマ、カリブーなどが暮らす豊かな森林の生物多様性の保全も行います。
©Wildlife Conservation Society
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