社長の中西です。
2024年度は、「中期経営戦略2024 MC Shared Value(共創価値)の創出」の3年目となります。
日本では、年初から株式市場が最高値を更新し、失われた30年をいよいよ脱しようかというモメンタムが高まっています。
一方、国際社会では、地政学リスクの高まりによるサプライチェーンの再構築に加え、生成AIなどの技術革新による急速なビジネスモデルの変化などにより、外部環境はより一層不確実性が増しています。
このような内外環境の変化は「リスク」ではなく「チャンス」と捉えるべきです。
当社は、祖業であるトレーディングから事業投資、事業経営へと、時代の変化に対応しながら、常にステップアップし続け、中経2024では「MC+Creating Shared Value=MCSVの創出」を打ち出しました。既存事業領域の枠組みを超えて、多様性・総合力を活かしたわが社ならではの「Value Creation」を実現し、新たな未来を創り上げていくことが、将来のありたい姿です。
昨年12月に発表したとおり、24年度から営業グループを8つに改編し、強い事業をより強く、そして強い事業の「新結合」による社会課題の解決を通じて、よりスケールのあるMCSV創出を狙う体制に変更しました。また、グローバルな成長を取り込み、よりスピーディーな市場開発・事業構想に繋げることを目的に地域体制も変更しました。
これらの体制変更により、攻めに打って出る基盤は整ったと考えています。
今年は中経2024の最終年度です。結果に拘ることは当然ながら、より先を見据えて、次期中経期間も合わせたこれからの4年間を「攻め」の期間と位置づけ、成長のギアを一段上げていきます。新しいステージに相応しい、バージョンアップした新しい三菱商事を作っていく4年間のスタートの年と位置付けたいと思います。
当社の創業からの企業理念である「三綱領」の精神に基づき、様々な社会・産業課題を解決することを通じ、スケールのある共創価値を継続的に生み出し、企業としての責任を果たしてまいります。引き続き当社事業へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
社長 中西 勝也
2024年4月