福島県いわき市における縫製事業者への支援について

2014年4月11日
有限会社キャニオンワークス
あぶくま信用金庫
公益財団法人三菱商事復興支援財団
 
有限会社キャニオンワークス(以下、キャニオンワークス)は、福島県などの補助金、あぶくま信用金庫の融資支援に加え、公益財団法人三菱商事復興支援財団(以下、三菱商事復興支援財団)から5千万円の出資を受け、福島県いわき市に縫製工場を完成致しました。本日4月11日(金)、いわき工場の完成式を開催し、県内での本格操業を再開致します。
 
キャニオンワークスは、福島県双葉郡浪江町で縫製工場を営業していましたが、東日本大震災の発生後、県外への避難を余儀なくされ、群馬県の仮施設にて営業を継続してきました。浪江町の事業者が福島県内で事業を再開するのは難しく、その事業再開率は約三割と低い水準に留まっています。このような状況下、キャニオンワークスは、福島県内での事業再開を目指し、いわき市好間(よしま)工業団地に約1万㎡の縫製工場を完成しました。いわき工場は、車両用のシートやダイビングスーツを製造する第1工場と、アウトドア用品を製造する第2工場からなり、3年後に震災前の3倍に当たる約3億円の売上を目指して力強く事業再建に取り組んで参ります。
また、浪江工場で働いていた従業員16名を継続雇用すると共に、今春、いわき市の専門学校を卒業した新入社員3名を含む従業員7名を新たに雇用し、地域の更なる雇用創出にも貢献して参ります。
 
三菱商事復興支援財団は、福島県での事業再開と雇用創出を目指すキャニオンワークスを力強く後押しするため、同社への支援を決定致しました。東日本大震災から3年を迎えましたが、東日本大震災により甚大な被害を受けた地域は未だ再建途上にあります。三菱商事復興支援財団は今後も、あぶくま信用金庫をはじめとした地元金融機関と協働し、被災地域の産業復興・雇用創出、地域再生につながる支援を継続して参ります。
 
キャニオンワークス いわき工場
商品例(アウトドアバッグ)
 
【参考】各社概要
 
1.有限会社 キャニオンワークス
①本社所在地:福島県双葉郡浪江町大字川添字佐野47番地
②設立:1984年5月1日
③資本金:300万円
事業内容:帆布製品製造業
⑤代表者:代表取締役 半谷 正彦
 
2.あぶくま信用金庫
①本社所在地:福島県南相馬市原町区栄町2丁目4番地
②設立:1950年9月
③出資金:107億円
事業内容:預金業務・融資業務他
⑤代表者:理事長 半澤 恒夫
 
3.公益財団法人三菱商事復興支援財団
①本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
②設立:2012年3月(公益財団法人化は2012年5月)
③財団規模:60億円
④事業内容:
修学が困難となった学生に対する奨学金の給付、復興支援
活動に従事する非営利団体等への助成金の給付、その他被災地の産業復興・雇用創出等に資する事業
⑤代表者:
会長 小林 健(三菱商事代表取締役社長)
副会長 鍋島 英幸(三菱商事取締役)
代表理事 廣田 康人(三菱商事常務執行役員)
 

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