韓国におけるエレベーター新工場設立のお知らせ
~開発・製造体制を強化し、昇降機のグローバル事業展開を加速~
2015年12月15日
三菱商事株式会社
三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)とともに、Mitsubishi Elevator Korea Co., Ltd.(韓国三菱エレベーター、以下、KMEC)の新工場を仁川経済自由区域(Incheon Free Economic Zone)に設立致します。新工場では、韓国市場向けに加えて、海外向けエレベーターの生産も行い、現在の仁川工場から開発・製造拠点を新工場に移転することで、KMEC社の生産台数を順次拡大し、現状の約2.5倍の年間4,000台を目指します。
三菱商事は、韓国において2001年に三菱電機と共に現地製造販売会社KMEC社を設立して昇降機事業を開始し、その後、順調に韓国に於ける事業を拡大してきました。韓国の昇降機市場は、年間新設需要は約24,000台(2015年)と予想され、今後も25,000台程度の安定した需要が見込まれています。また、KMEC社は 2008年に価格競争力を備えた高速エレベーターの輸出を開始し、現在、三菱電機のエレベーター事業のグローバル製造拠点としての役割を担っています。新工場には、R&Dセンターを新設、三菱電機・稲沢製作所(愛知県)の開発機能を一部移管することで、KMEC社の開発力、製品供給力を高め、KMEC社の販売、設計、開発、製造、据付、保守の一気通貫体制の強化を進め、韓国市場での規模拡大を図ると共に、グローバル市場への対応力を強化していきます。
今後、KMEC社の高い技術力と価格競争力を兼ね備えた高速領域エレベーター※のASEAN・中東をはじめとした三菱電機製エレベーター販売会社各社へのグローバルな供給を拡大していきます。また、新工場敷地内にエレベーター試験塔(高さ約80m)や工事・保守のフィールド研修センターを建設し、エンジニアの教育・育成を強化することで、製品やサービスの品質・信頼性およびお客様満足度のさらなる向上を図ります。韓国国内市場については、地域戦略機種「NexPia(ネクスピア)」シリーズの生産能力を増強し、特に中小規模低層ビル向けの販売を強化していきます。
三菱商事は、三菱電機と共に、グローバルに対応した製品開発・製品供給拠点を韓国に整備し、新工場の建設することで、同国における事業基盤の強化に加えて、三菱電機の昇降機事業のグローバルパートナーとして、昇降機事業のグローバルな事業基盤強化を図ってまいります。
※高速領域エレベーター:分速約240m~360mのエレベーターのこと

<参考情報>
1. 工場の概要
所在地 大韓民国 仁川広域市 経済自由区域(松島)
敷地面積 18,200m2
総建築面積 19,300m2
用途 エレベーター機器の開発・製造
稼働時期 2017年4月
生産能力 最大 年間4,000台
投資額 330億ウォン(約35億円)
人員 約120名(工場稼働時)
付属施設 エレベーター試験塔(高さ約80m)、フィールド研修センター
2. KMEC社の概要
社名 | Mitsubishi Elevator Korea Co., Ltd. (韓国三菱エレベーター) | ||
事業内容 | 昇降機の販売・製造・据付・保守 | ||
所在地 | 大韓民国 ソウル特別市 | ||
代表者 | 取締役社長 金 容晟(キム ヨンソン) | ||
出資比率 | 三菱電機株式会社 54%、三菱電機ビルテクノサービス株式会社 26% 三菱商事株式会社 20% | ||
資本金 | 80億ウォン(2015年3月末時点) | ||
設立 | 2001年12月 | 従業員 | 509名(2015年3月末時点) |
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