ブラジル沖洋上原油生産設備(FPSO)事業に6年ぶりの参画

~ブラジル国営石油会社ペトロブラス率いるコンソーシアム向のFPSO傭船・操業・保守事業に参画~

2019年12月13日
三菱商事株式会社
三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)と共に、洋上原油生産設備(FPSO 注1)の業界において世界最大手のSBM Offshore N.V.(以下、SBM)が本年6月にブラジル国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.(以下、ペトロブラス)から受注したFPSO 1隻の傭船・操業・保守サービス事業に出資参画する契約を締結しました。
 
このFPSOはFPSO Sepetibaと命名され、ペトロブラスがShell Brasil Petróleo Ltda.(以下、シェル)他と権益を保有するブラジル沖Mero油田(注2)に投入され2022年から操業を開始する予定です。本FPSO事業を通じ、ブラジル沖海底油田の開発、及び安定生産に貢献してまいります。
 
本件は三菱商事にとって、SBMと協業するFPSO事業の第五号案件となり、ブラジル沖では2013年に参画したFPSO Cidade de Marica・FPSO Cidade de Saquarema以来、約6年ぶりの案件です。
 
三菱商事は、今後も拡大が見込まれるFPSOを始めとする海洋開発事業に取り組んでまいります。
 
FPSO概要
原油生産能力
18万バレル/日
ガス生産能力
1200万立方メートル/日
原油貯蔵能力
140万バレル
水注入処理能力
25万バレル/日
係留方式
スプレッド・ムアリング方式
出資比率
SBM 64.5%、三菱商事20%、日本郵船15.5%
傭船期間
22.5年
 
操業中のFPSO (FPSO Cidade de Saquarema (SBM提供))
注1.FPSO
Floating Production, Storage & Offloading Systemの略。浮体式海洋原油・ガス生産貯蔵積出設備。海底油田から産出された原油から固形物、水、気体を除去して商品品質の原油として貯蔵し、出荷単位量になったところで輸送シャトルタンカーへの払出しを行う。
注2.Mero油田
ペトロブラスがシェル他とのコンソーシアムにて権益を保有する、リオデジャネイロ沖約180km、水深 約2,000メートルに位置する大型油田。
 
<各社概要>
1.三菱商事株式会社
本社所在地
東京都千代田区丸の内 2-3-1
創立
1954年
事業内容
天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10 グループ体制で幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開
代表者
代表取締役社長 垣内威彦
 
2.日本郵船株式会社
本社所在地
東京都千代田区丸の内 2-3-2 郵船ビル
創立
明治18年(1885年)9月29日
事業内容
一般貨物輸送事業(定期船事業、航空運送事業、物流事業)、不定期専用船事業、その他事業(不動産業、その他の事業)
代表者
代表取締役社長 長澤 仁志
 
3.SBM (SBM Offshore)
本社所在地
オランダ
創立
1965年
事業内容
FPSO等オフショア設備の建造・据付・リース、及びエンジニアリングサービス
代表者
Mr. Bruno Chabas, Managing Director and CEO
 

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705