経営戦略2027
-総合力をエンジンに未来を創る-
三菱商事は、新しい経営戦略として「経営戦略2027-総合力をエンジンに未来を創る-」を策定・公表しました。
当社を取り巻く事業環境は、嘗てないほどの地政学リスク、経済情勢リスクが複雑に絡み合う中、地域特性に応じた脱炭素の現実解を探る動き、AIの急速な進展に伴う様々な変化もあり、政治・経済・環境・技術等あらゆる面で不確実性が一段と高まっています。
このような不確実性の高い事業環境において、変化によるリスクと機会を踏まえて柔軟に事業戦略を⾒直しつつ、既存事業の収益基盤の更なる強化と案件創出に取り組むべく、当社の中長期的な経営方針を、今回の「経営戦略2027」としてまとめました。
1.経営戦略
目指す姿
多様性に裏打ちされた「総合力」を事業環境に応じて発揮することで、最適な事業ポートフォリオを構築し、持続的な成長と企業価値向上を実現する企業。
総合力︓多様な事業をグローバルに展開、多彩・多才な人材がオペレーションに深く関与することで、信用・信頼を築き上げ、幅広い産業知⾒・深いインサイトを蓄積し、時代の変化を先取りして柔軟に事業戦略を進化させる力。
定量目標
成長性を測る新たな中核指標として「営業収益CF︓平均成長率10%以上」、資本効率を意識した経営の継続・強化指標として「ROE︓2027年度に12%以上」を目標に掲げ、成長性と効率性の同時実現を目指します。
財務健全性
「Net Debt Equity Ratio︓0.6倍」を上限目処に設定し、財務健全性を維持しながら、戦略的にレバレッジを活用する方針とします。
株主還元
累進配当を維持すると共に、機動的に自己株式取得を行うとする基本方針を維持します。
2.経営戦略2027 実現の為の価値創造メカニズム
従来の循環型成長モデルを「Enhance(磨く)」「Reshape(変革する)」「Create(創る)」に再定義し、当社の競争優位性である総合力と、それぞれを強化する施策の掛け合わせにより、中長期的な成長を実現します。
Enhance(磨く)
強い事業基盤を起点とした拡張・追加投資による全事業の成長加速/収益基盤強化
Reshape(変革する)
事業環境の変化を先取りした業界再編に繋がるM&A、資本政策等
Create(創る)
新規投資/営業グループ間の協業による相乗効果が期待できる共創案件を通じた成長の取り込み
3.資金配分戦略
2027年度までの3年間で、約1兆円の更新投資及び約3兆円以上の拡張・新規投資を計画します。また、キャッシュフローの状況により追加配分枠が⽣じた場合は、投資パイプライン等を踏まえ、投資または追加還元への配分を検討します。
以上
ニュースリリースに関するお問い合わせ先
三菱商事株式会社 広報部 報道チームTEL:03-3210-2171