三菱食品株式会社株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ

2025年5月8日
三菱商事株式会社

三菱商事株式会社(以下「当社」)は、子会社である三菱食品株式会社(以下「三菱食品」)の公開買付けを通じた非公開化(以下「本取引」)の実施に関して、三菱食品と合意致しましたので、下記の通りお知らせいたします。
本取引の完了後、当社は、三菱食品とより一体となった経営体制をとり両社の経営資源を相互活用することで、三菱食品を中核とする食品流通事業の強靭化に取り組んでいきます。
詳細は添付をご参照ください。

1.本取引の背景と目的

  • 国内食品流通市場を取り巻く環境は、少子高齢化に伴う慢性的な人手不足、2024年問題を契機とした物流コストの上昇、インフレ基調の反動による生活者の価格志向の高まり等といった課題が既に顕在化しつつあり、中長期的には人口減少に伴う国内市場の縮小による更なる競争激化も懸念されています。これらを背景に、食品流通事業者は従来にも増して、提供機能の高度化、業務の効率化、海外への事業展開が求められると考えています。
  • 三菱食品は、常温・冷蔵・冷凍の全温度帯に対応する物流網を日本全国に保有し、食品スーパー・生協、コンビニエンスストア、ドラッグストア、外食等の取引先へ加工食品・低温食品・酒類・菓子といったフルカテゴリーの商品とサービスを提供している、当社の食品流通事業における中核子会社です。
    • 当社は「経営戦略2027 総合力をエンジンに未来を創る」において、「収益基盤強化」を重点施策の一つとして掲げております。当社の収益基盤の一つである食品流通事業においては、M&Aやアセット拡充等を通じた物流・海外・デジタルマーケティング事業の拡大、DXを活用した効率化等に取り組んでいきます。
    • 本取引により、両社の経営資源を合理的かつ制約なく相互活用できるようになることで、卸事業の更なる強靭化と成長事業の拡大をはじめとする価値向上策実行による三菱食品の非連続な成長に取り組み、生活者によりよいくらしを提供する事を目指します。

2.三菱食品の概要

会社名 三菱食品株式会社
本店所在地
東京都文京区小石川一丁目1番1号
創立 1925年(大正14年)3月13日
代表者 代表取締役 社長 京谷 裕
事業概要 国内外の加工食品、低温食品、酒類及び菓子の卸売を主な事業内容とし、さらに物流事業及びその他サービス等の事業を展開
資本金 10,630百万円 (2025年3月31日現在)
発行済株式総数 43,537,200株
売上高 2,120,847百万円 (2025年3月期連結)
営業利益 31,575百万円 (2025年3月期連結)
従業員数 3,867名 (2025年3月31日現在)

3.本取引の概要

当社は、三菱食品に対する公開買付けを予定しており、公開買付けが成立した場合、三菱食品の株主を当社のみとするための一連の手続(以下、「スクイーズアウト手続」)を実施する予定です。
尚、三菱食品の株式は、スクイーズアウト手続を実施することとなった場合、所定の手続を経て上場廃止となる見込みです。

公開買付けの開始 (予定) 2025年5月9日
スクイーズアウト手続の完了(予定) 2025年9月頃

三菱商事のマテリアリティ(重要課題)

三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。今後も共創価値を継続的に創出しつつ、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「持続可能で安定的な社会と暮らしの実現」に資する取り組みになります。
脱炭素社会への貢献
自然資本の保全と有効活用
持続可能で安定的な社会と暮らしの実現
イノベーションを通じた社会課題の解決
地域課題の解決とコミュニティの共生
事業推進における人権の尊重

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171