プレスルーム
2011年6月30日
カナダシェールガス開発プロジェクトへの韓国ガス公社の参画
三菱商事は、カナダの大手エネルギー会社Penn West Exploration(ペン・ウェスト・エクスプロレーション、本社:カルガリー、以下PWE社)と共に昨年9月より推進しているカナダ ブリティッシュ・コロンビア州のコルドバ堆積盆地のシェールガスを中心とした天然ガス開発プロジェクトの権益の一部を、韓国ガス公社(本社:城南市、以下KOGAS)に譲渡することで合意し、今後はカナダおよび日韓共同で当プロジェクトを推進することとなりましたので、お知らせ致します。
今回の譲渡にあたっては、当プロジェクト権益を50%保有する当社子会社Cordova Gas Resources (コルドバ・ガス・リソーシズ、本社:カルガリー、以下CGR社)の株式10%分をKOGASに譲渡することになりますが、先立つこと本年5月にはCGR社の当社持分株式を中部電力・東京ガス・大阪ガスに各々7.5%ずつ譲渡した他、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下JOGMEC)も、CGR社の持株会社である当社子会社Shale Gas Investment (シェールガス・インヴェストメント、本社:アムステルダム、以下SGI社)への出資を通じて間接的にCGR社に7.5%出資することで決定しており、今後は直接・間接出資分も含めて、PWE:50%、当社:30%、KOGAS:5%、JOGMEC・中部電力・東京ガス・大阪ガス:各々3.75%の比率で当プロジェクトを推進することになります。
シェールガスは、近年の技術革新により低コストで大量に生産することが可能になり、また、その膨大な埋蔵量が世界中で注目されている新しい天然ガス資源です。シェールガス資源が存在するカナダ西部は、中長期的には、日本を含むアジア向けの有望なエネルギー源として注目を集めています。
現在、シェールガスを液化天然ガス(LNG)として本邦へ輸入する可能性についても検討を進めるべく協議を行っておりますが、今後は、LNG輸入量世界第一位である日本と第二位の韓国が互いの強みを活かしながら、東アジア一体となって新たなエネルギー資源の確保に向けて共同で検討を進めていくことになります。
(参考:シェールガスとは)
非在来型天然ガスの一種であり、根源岩と呼ばれる泥土が堆積して固まったシェール(頁岩)層に閉じ込められている天然ガス。これらの天然ガスは、浸透性が極めて低い地層に貯留されているため、採掘が難しくこれ迄開発が進んでいなかったが、近年の技術革新によって、開発が注目されるようになった。
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