三菱商事

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2013年7月17日

ブラジルで新たに2隻の洋上原油生産設備(FPSO)の受注
~ブラジル国営石油会社ペトロブラス率いるコンソーシアム向に2隻のFPSO傭船・操業・保守サービスを契約~

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)、FPSO(洋上原油生産設備)(注1)の業界において世界最大手のSBM Offshore N.V.(以下、SBM)及びブラジル民間石油・ガス開発サービス会社であるQueiroz Galvão Óleo e Gás S.A.(ケイロス・ガルボン・オレオ・エ・ガス、以下、QGOG)と共に、ブラジル国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.(以下、ペトロブラス)を始めとするコンソーシアムとの間で、2隻のFPSOの傭船・操業・保守サービス契約を締結しました。
 
2隻のFPSOは、大型原油タンカーを改造して建造され、コンソーシアムが権益を保有するブラジル沖合の2つの油田(Lula Alto油田とLula Central油田(注2))の開発に2015年度後半に順次投入される事になります。
 
世界中の新興国のエネルギー需要拡大に伴い、現在各々の国で様々な種類のエネルギー開発が進められております。その一つとして、ブラジル沖のプレソルト層(注3)にある海底油田の開発も多数計画されており、本FPSO事業はその海底油田の開発を進めるペトロブラスを支援するものとなります。
 
本件は、三菱商事にとって、SBMとの長期協業契約に基づいて、2012年3月に受注したブラジル沖北部Sapinhoa鉱区向FPSOに続く、第二号、第三号案件となります。三菱商事は、今後も主体的にブラジルなどを中心とした全世界に於けるFPSO傭船事業の拡大を目指してまいります。
【FPSO写真】
【地図】
 <“FPSO Cidade de Marica”“FPSO Cidade de Saquarema”概要(1隻あたり)>
原油生産能力
15万バレル/日
ガス生産能力
600万立方メートル/日
原油貯蔵能力
160万バレル
水注入処理能力
3万5千立方メートル/日
係留方式
スプレッド・ムアリング方式
 
(注1)FPSO
Floating Production, Storage & Offloading Systemの略。浮体式海洋原油・ガス生産貯蔵積出設備。海底油田から産出された原油から固形物、水、気体を除去して商品品質の原油として貯蔵し、出荷単位量になったところで輸送シャトルタンカーへの払出しを行う。
(注2)Lula Alto油田、Lula Central油田
BM-S-11コンソーシアムが権益を保有する、リオデジャネイロ沖合約300km、水深2,300メートルに位置する大型油田
(注3)プレソルト層
ブラジル沖海底下約5,000mのプレソルト層(岩塩層)。
 
 
<各社概要>
 
1.三菱商事株式会社
①    本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
②    設立: 1950年4月
③    事業内容: 地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループにビジネスサービスを加えた体制にて、幅広い産業を事業領域として、多角的なビジネスを展開
④    従業員数: 65,975名(連結ベース、2013年3月31日現在)
⑤    代表者: 代表取締役社長 小林 健
 
2.日本郵船株式会社
①     本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 郵船ビル
②     設立:明治18年(1885年)9月29日
③     事業内容: 国際的な海上運送業を主とした総合物流事業および客船事業、ターミナル関連事業、海運周辺事業、不動産業、その他の事業など。
④     従業員数: 1,603名
⑤     代表者:代表取締役社長 工藤 泰三氏
 
3.SBM (SBM Offshore)
①     本社所在地:オランダ
②     設立: 1965年
③     事業内容: FPSO等オフショア設備の建造・据付・リース、及びにエンジニアリングサービス
④     従業員: 7,400名(2012年12月末時点)
⑤     代表者: Bruno Chabas氏, Managing Director and CEO
 
4.QGOG(Queiroz Galvão Óleo e Gás)
①     本社所在地:ブラジル
②     設立: 1980年
③     事業内容: 伯国における陸上・海洋掘削設備及びFPSO等のオフショア設備の提供。
④     従業員: 2,085名(2010年12月末時点)
⑤     代表者: Leduvy Gouvea氏, General Director
 
 

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