三菱商事

プレスルーム

2023年4月3日
三菱商事株式会社

2023年度新入社員への社長メッセージについて

4月3日、当社は127名(総合職)の新入社員を迎えました。
社長の中西勝也より新入社員に対するメッセージがありましたので、以下の通り内容をご案内申し上げます。
 
新入社員向けメッセージ
 
【はじめに】
おはようございます。社長の中西です。
皆さん、入社、おめでとうございます。三菱商事へ、ようこそ!
本当に皆さん、キラキラ輝いています。
 
本日、127名の皆さんを新たな仲間として迎えることができ、大変嬉しく思います。希望に溢れている皆さんの表情を見て、皆さんと一緒に新年度をスタートすることは、私にとっても、また会社にとっても大きな喜びです。
皆さんの中には、学生生活の多くをコロナ禍で過ごし、これから始まる社会人生活に不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。今日から、私を含め全社員が皆さんのサポーターです。安心して第一歩を踏み出してもらいたいと思います。
 
さて、本日は、会社人生の先輩として、また、三菱商事の未来をともに創り上げていく仲間として、エールを込めて「Professionalを目指す」ということと、「未来のビジョンを持つ」というテーマで、お話をさせて頂きます。
 
三菱商事には「三綱領」という経営理念があります。所期奉公、処事光明、立業貿易の3つです。この三綱領の理念のもと、三菱商事は社会や各産業の課題解決を通じて、成長に繋げてきた会社です。
課題を解決するためには、多彩・多才な「プロ」が、「将来はこうありたい」といった未来の「ビジョン」を描き、その実現に向けて、力を合わせていくことが重要です。変化のスピードと、課題解決の難易度が増している現在ではなおさら、強い「プロ」と、互いに共鳴し合うことの出来る「ビジョン」の重要性が高まっています。
 
【Professionalを目指す】

まず、「プロ」を目指すということについてお話します。

この後、配属発表が行われ、皆さんの最初の所属グループ・部門が決まります。私も新入社員の時は、今の皆さんと同じようにドキドキして入社式を迎えました。私は、発電プラントを海外に販売する部門に配属されました。想像したことも考えたこともなかったので、一体何をやるのだろうか?自分に出来るだろうか? また、配属先の上司・先輩とうまくやっていけるだろうか?と不安でしたが、上司・先輩からサポートされ、安心してスタートを切ることができました。
 
ですから、どの部署から三菱商事としてのキャリアをスタートするとしても、安心して、そして皆さんには、まずは強い「プロ」を目指して成長していってほしいと思います。強い「プロ」になる、そして、プロ同士が協力し合って成果を生むことが、三菱商事の総合力を高めていくことになります。
各分野には、対面業界や商慣習の違いからそれぞれの特徴がありますが、皆さんに「プロ」を目指してもらうにあたり、共通して私が大切だと思っていることを4つお伝えします。
 
まず1つ目は、「経験に貪欲になってほしい」です。
レポート作成、先輩とのコミュニケーション、社外との打ち合わせ、出張など、たくさんの新しい経験があると思います。
自分がやるべきことがしっかり出来て、「よくやったな」と言われることもあれば、なかなか上手くいかずに指導してもらうこともあると思います。そういった全ての経験が、今後の皆さんの視野を広げることに繋がります。
 
私も新人時代からたくさんの成功体験も失敗体験もありますので、実感をもってそれを感じています。変化の激しい時代ですので、過去の経験に囚われすぎることも良くありませんが、「経験から学ぶ」ことで、次の判断を早くする、先回りして物事を考えるということができるようになります。
誰しも失敗をしたい訳ではありませんが、是非、失敗も含めた経験を積み重ねて欲しいと、敢えて言いたいと思います。積み重ねた経験そのものが、皆さんにとってのキャリアの礎になります。
 
2つ目は、「自分の意見を持つ」です。
与えられた役割・ミッションを受動的にこなすのではなく、自分だったら「どうするかな?」「こういうやり方がいいではないか?」「これってどういうことだろうか?」聞いてみようと、自分事として物事を捉えて、「自分の意見」を持ってもらいたいと思います。
私自身、若いころに、例えば上司や先輩と一緒に社外打ち合わせに同席する際に、「自分はどう思うか」「自分ならどういう言葉でどのように説明するか」と、自分が会議や打ち合わせで説明や発言するか否かを問わず、常に頭の中で考えていました。

そうすると、自然と「自分の意見」というものを持つようになります。いざその意見を披露しようと思うと、色々なことを自分で調べて理解して納得したくなってきます。そういう姿勢で得たものは、文字通り皆さんの血と肉となって、説得力のあるビジネスパーソンに近づいていけると思っています。
 
「経験に貪欲であれ」「自分の意見を持つ」、この2つに通じるのは、別の言葉で言えば「主体性を持つ」ということです。同じ時間を過ごすとしても、何事においても「自分事」として興味・好奇心をもってやることで、本人にとっての時間の濃さは違ってきます。こうした姿勢の若手社員を邪険にするような人は三菱商事にはいませんので、是非、「主体性」というキーワードを頭に入れてみて欲しいと思います。
 
3つ目は、「他者を理解する為の努力を惜しまない」です。
配属された部署には、色々な上司・先輩がいることと思います。コミュニケーションを尽くしてほしいと思います。先輩たちにもそれぞれの考え方や働き方があると思います。仕事の取り組み方、取引先との距離感、ワークライフバランスの置き方など、多彩・多才な人材が揃っていると思います。
 
これが、三菱商事の強みだと思っていますし、皆さんにとって「目指したくなる」ような先輩がきっと見つかると思います。そういったロールモデルを見つけて、その先輩に追いつき、追い越す、良いところを吸収するという姿勢をもって、どんどん成長していってもらいたいと思います。時には、上司や先輩と意見が違うことで悩むこともあろうかと思います。
そのようなときでも、相手に関心を持ち、相手の立場になって考えて、とことん対話を通じて分かろうとする・分かってもらおうとすることが重要であり、それが信頼関係の構築に繋がります。
 
4つ目は、「与えられた環境の中でベストを尽くす」です。
最初は右も左もわからない状態からのスタートだと思います。先ほど、成長してほしいと言いましたが、何をもって「成長」なのか、人によって定義も異なると思います。私は、「分からないことが分かるようになる」「できなかったことができるようになる」ことだと思っています。
 
右も左もわからない状態からのスタートというのは、その分だけ「成長」の余地をたくさん持っているということです。「分からない」ということは辛くて苦しいこともたくさんあると思います。しかし、その「分からない」を一つ一つ乗り越えていくことが「成長」することだと思いますので、皆さんには是非、少しずつでも前進する自分にワクワクしながら頑張ってもらいたいと思います。
 
三菱商事は、皆さんにそうした「イキイキ・ワクワク」し「成長」できる場を与えられる会社でないといけないし、そういう会社であると信じています。私はマネジメントの「プロ」として、皆さんに「成長」の場を与えられるように全力を尽くしますので、皆さんはその場を全力で楽しむ、熱中する、ベストを尽くす、ということを是非お願いします。
 
【未来のビジョンを持つ】                               
 
次に「未来のビジョンを持つ」ということについてお話します。

強い「プロ」が結集し、社会的にインパクトのある課題を解決するためには、幅広く共感される「ビジョン」の設定が必要です。
 
本日、会社も新年度 初日を迎えましたが、「会社として、未来に対して“ビジョン”を持とう」というメッセージを、三菱商事グループ全体に向けて発信しました。ビジョンがあるからこそ、そのゴールを目指して頑張ることができるのだと私は信じています。
将来のことは誰にもわかりませんが、「分からない」と言っているだけでは、成長することはできません。「こうなりたい」、「こうあるべきだ」という高い志から、湧き上がるビジョン・目標を持つからこそ、そこに向かって動き出すことができます。
 
皆さんはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をご覧になったでしょうか?
WBCでMVPを取った大谷翔平選手も、高校時代に自らの将来をマンダラチャートと呼ばれる目標達成シートで構想し、その目標に向かってやるべきことを一つ一つ地道に積み上げていったからこそ、今のような大成功を収めることができたのだと思います。
 
未来志向をもって、将来を一定の幅で想定し、そこから現在の課題と打ち手を深堀りする。そして未来をつくっていくという志を持つ。このような思いを新年度のメッセージに込めました。是非、皆さんもビジョン、目標を設定し、社会人としてのスタートを切ってもらいたいと思います。
 
【最後に】                                                    
最後に、同期は、会社に入ってはじめて「つながる」仲間でもあり、今後の人生においても宝物となる大切なコミュニティです。
是非、まずは同期と、そして、部署の先輩、更には他の部署へと「つながり」を広げ、自分の意見を遠慮することなく発信するとともに、相手の意見も真摯に聞き、大いに議論し切磋琢磨することを通じて、自分の力を伸ばしていってほしいと思います。
 
私自身も、社長就任以来、時間が許す限り国内外の現場に足を運び、社員と直接対話を行ってきました。これからもできる限り直接対話の機会を作っていくつもりです。
 
新入社員の皆さんとも、本日だけではなく、改めて直接対話する機会を設けたいと思っています。その際には一回り成長した皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
本日は入社、おめでとうございます!ともに頑張りましょう!
以 上
 
<参考情報> 2023年度入社 新卒採用実績
総合職
文系
理系
院卒
学部卒
院卒
学部卒
5(1)
87(22)
28(8)
7(0)
小計
92(23)
35(8)
合計
127(31)
※( )は女性数

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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