プレスルーム
2024年4月11日
三菱商事株式会社
米Nexamp社による資金調達について
三菱商事株式会社(以下、当社)は、米国最大のコミュニティソーラー*1開発・資産保有会社であるNexamp社*2を筆頭株主として保有しています。今般、Nexamp社は、米Manulife Investment Management社、及びGenerate Capitalを含む既存株主から5.2億ドルの資金を調達致しました。新たな株主構成のもと、当社はNexamp社の米国市場における事業拡大を引続き支援してまいります。
当社は、2016年にNexamp社に出資参画*3、2018年に子会社化しました。Nexamp社が開発する分散型太陽光発電資産に対して投資・融資を行い、資産開発の支援を行うほか、成長資金の提供や人材派遣を通じた案件開発・投資リスク管理機能の向上、ガバナンス機能等を整備することで、安定的に事業を遂行できる体制を構築してまいりました。
その結果、Nexamp社による太陽光発電資産の開発実績は、出資参画時の約40メガワットから、1,500メガワット(建設中の資産も含む)にまで拡大し、(約30万世帯への電力供給量に相当)米国最大のコミュニティソーラー開発・資産保有会社へと飛躍的に成長しました。
今回のNexamp社の成長資金確保、及び新たな株主の知見活用を通じ、同社の成長を促進すると共に、益々拡大が見込まれる米国の太陽光発電市場において更なる企業価値の向上に繋げてまいります。
*1:コミュニティソーラー事業
米国の州制度に基づく分散型太陽光発電及び蓄電事業。太陽光発電を利用したいものの、住宅・商業ビルの構造上の制約や、経済的理由などから設備を設置できない世帯や企業が、同地域内に太陽光発電事業者が設置する太陽光発電所で発電された電気をシェアし、同時に発電量見合いで自宅・自社の電気料金を削減可能なクレジットを獲得する仕組み。
*2:Nexamp社
米国の発電事業を統括するDiamond Generating Corporation社(当社100%子会社)を通じて保有。分散型太陽光の開発、設計・調達・建設、運転保守、資産管理を手掛ける事業者。デジタルマーケティングを通じて自ら需要家を獲得するなど顧客の獲得・管理まで一気通貫で対応できる事業モデルを強みとしている。
*3:2016年8月10日付プレスリリース
【Nexamp社が所有する太陽光発電所例】
会社概要:
会社名
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Nexamp, Inc.
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本社所在地
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米国マサチューセッツ州 ボストン、イリノイ州 シカゴ
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設立年
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2007年11月
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代表者
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Zaid Ashai
Chairman & CEO
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会社ホームページ
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会社名
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Diamond Generating Corporation
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本社所在地
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米国カリフォルニア州 ロサンゼルス
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設立年
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1999年10月
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代表者
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黒沢 周平
CEO
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会社ホームページ
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会社名
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Manulife Investment Management, the global wealth and asset management segment of Manulife Financial Corporation
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本社所在地
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カナダ オンタリオ州 トロント
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設立年
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1887年
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代表者
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Recep Kendircioglu
Global Head of Infrastructure
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会社ホームページ
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会社名
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Generate Capital
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本社所在地
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米国カリフォルニア州 サンフランシスコ
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設立年
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2014年12月
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代表者
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Scott Jacobs
Co-founder & CEO
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会社ホームぺージ
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三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」に資する取り組みになります。
ニュースリリースに関するお問い合わせ先
三菱商事株式会社 広報部 報道チームTEL:03-3210-2171