三菱商事欧州アフリカ中東財団(MCF for EMEA)
三菱商事欧州アフリカ中東財団(Mitsubishi Corporation Fund for Europe and Africa:MCF for EMEA)は、1992年に、三菱商事欧州アフリカ基金(MCFEA)として設立し、2024年からMCF for EMEAに名称を変更して欧阿中東地域で社会・環境課題に取り組む団体を支援しており、これまで約640万ポンドの資金援助を行いました。例えば、African Leadership Academy(ALA)による将来アフリカのリーダーとしての活躍が期待される若者の教育支援や、Farm Africaによるエチオピアの生物多様性や地域コミュニティの生計向上のための取り組みを支援しました。
持続可能な農業を支援

2017年度から、世界約60カ国で活動する国際的な非営利団体Rainforest Allianceを支援しています。
同団体は農業生産者、森林コミュニティ、企業、消費者と協力し、基準を満たすコーヒー、カカオ、紅茶、バナナ等の農産物に付与される「レインフォレスト・アライアンス認証」を通して、持続可能な農業や責任あるサプライチェーンを促進しています。
2023年度の事業では、ケニアの森林協会や地域の人々への研修や環境教育を通して、ケニア山地域の持続可能で健全な景観の再生を支援しています。
農家の生計向上へ

Farm Africaは、「人と自然が共生可能なアフリカの農村づくり」をミッションに掲げる英国のNGOです。
アフリカ東部の土地再生、気候変動に強いビジネスの構築、農作物の生産性向上を通して農家の貧困削減に取り組んでおり、MCFEAはこうした活動を継続的に支援しています。
2023年度は、エチオピアのベール・エコ地域において、生物多様性や森林を保全しながら、地域のコーヒー農家が生計向上を目指すプロジェクトを支援。森林保全に配慮した生産技術の促進、品質改善やマーケティングに関する研修なども提供しています。
African Leadership Academy

「African Leadership Academy(ALA)」(南アフリカ ヨハネスブルグ)は、大学入学資格課程の教育プログラムの提供や、アフリカの課題解決に取り組む若者のネットワーク構築を通じて、将来のアフリカの発展を担うリーダー育成に努める教育機関です。
MCFEAは2022年度から支援を開始。2023年度は、ALAで学ぶ学生への奨学金の支給や、企業が直面する課題に対し、ALAの学生たちが解決方法を提案するプログラムを支援し、社員も講師役となって学生たちと交流しています。