三菱商事

CSR通信 2020年

  • インクルーシブ社会の実現
  • 次世代の育成・自立
  • 環境の保全

12月

インクルーシブ社会の実現

「クリスマス・チャリティーバザーオンライン」を開催

毎年12月に三菱商事本店にて開催している「クリスマス・チャリティーバザー」は、今年度は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点より、初の試みとしてオンライン上で開催しました。12月3日(木)~22日(火)のバザー期間の初日には、三菱商事が支援・協働する障がい者就労支援施設、復興支援団体、NGO・NPOの11団体と各活動場所をリモートでつなぐオンラインライブを行いました。日頃の取り組みや、出品商品について順番にお話いただき、国内の三菱商事及びグループ会社の社員100名以上が視聴しました。障がい者就労支援施設では利用者の皆さんが厨房でお菓子を作っている様子をカメラを通してご紹介いただくなど、各団体の志や想いを感じ取ることができるオンラインライブとなりました。

各団体の出品商品は、三菱商事グループのイントラサイトに設けた特設ページから購入できる仕組みを作り、多くの方々がオンラインショッピングを楽しみました。このバザーによる売上金は、各団体の活動資金として活用されます。

10月

次世代の育成・自立

ボランティアセミナー 「ラオスの子どもたちから感謝を込めて」公益財団法人民際センター活動報告会

三菱商事は社員1名のボランティア活動1回の参加に対し、500円の仮想通貨を積み立てるというトークン制度を導入しています。年度ごとに集計した合計金額は福祉、教育、環境に貢献しているNPOや財団に寄附する仕組みです。

10月28日(水)、2019年度トークン寄附先の1つである公益財団法人民際センター担当者によるオンライン報告会を開催、三菱商事及びグループ企業の社員50名以上が参加しました。

民際センターにはアジアの子どもたちの教育支援である「ダルニー奨学金」という制度があり、私たちの寄附金はそれに活用されています。当日はコロナ禍での現状をラオスの中学生からの感謝の言葉とともに動画で報告いただきながら、奨学金がどのように役立っているか具体的にお話しいただきました。

本店以外の社員も多数参加し、視聴しながらチャットで質問をするなどコミュニケーションを図り、オンラインならではの一体感ある有意義な報告会となりました。

環境の保全

第12回三菱商事千年の森(彌太郎の森)森林保全活動実施

10月24日(土)-25日(日)に、三菱グループの創業者岩崎彌太郎の故郷である高知県安芸市において、第12回目となる森林保全活動を実施しました。

本活動は、三菱商事が2009年2月に高知県・安芸市・高知東部森林組合と四者協働の「森林保全パートナーズ協定」を締結して以来、毎年継続している活動です。

参加者は、1日目に岩崎彌太郎のエピソードが残る妙見山の星神社を参拝後、同山の植樹・間伐作業を行い、2日目には岩崎彌太郎生家や閑慶院などの彌太郎ゆかりの地、そして地元名所を訪問しました。

本活動は森林保全に加え、当社ゆかりの地への感謝という面からも大変意義深いと考えており、今後も継続していく予定です。

次世代の育成・自立

三菱商事留学生奨学金 交流会開催

三菱商事は1991年度より、日本国内の大学に在籍する外国人留学生を支援しており、今年は41ヶ国から来日した全国53大学に在籍する101名の学生に奨学金を支給しています。

10月23日(金)、奨学生を招いて、オンライン交流会を開催しました。当社についての理解を深めてもらい、グループディスカッションでは、留学先に日本を選んだ理由や、コロナを経て気づいたことなどについて語り合いました。コロナ禍において、相互の親睦を深める良い機会になりました。

8月

次世代の育成・自立

三菱商事アート・ゲート・プログラム スペシャルイベント「アートのちから ONLINE」を開催

8/22(土)三菱商事アート・ゲート・プログラム スペシャルイベント「アートのちから オンライン」と題し、WEB会議サービスZOOMを利用した配信講演を行いました。当プログラムの奨学生の成果発表を兼ねた本イベントは、新型コロナウィルスの感染状況からオンラインでの開催となりました。

イベントは2部構成で、第1部では横浜美術館館長の蔵屋美香さんに「人生にアートは必要か?」というテーマで講演をしていただきました。目に見えないものを人間の想像力によって目に見えるようにすることがアートの役割の一つであるということ、想像力を働かせることは目に見えないウィルスへの対策としても有効であることなどお話しいただきました。

第2部では、2019年度の本プログラム奨学生である12名がそれぞれのアトリエなどから参加し、画面を通して自身の作品のコンセプトや作品制作への想いを伝えました。

また、並行して開催された第47回チャリテイー・オークションでは、奨学生が一年間の活動の集大成として制作した全34作品をオンラインでの入札形式にて販売しました。入札期間には出品作品など約70点を新丸ビル3階アトリウムにて展示し、約1,900名の方にご来場いただきました。

インクルーシブ社会の実現

夏休み MC FOREST SCHOOL ONLINE 2020 開催

三菱商事では小学生を対象とした“楽しくてためになる”ワークショップ「MC FOREST SCHOOL」を2013年から毎年実施していますが、今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、初めてオンラインで行いました。

8月11日(火)は、車いすラグビーの楽しさを体感してもらう「車いすラグビーを知ろう」を開催。当社所属の今井友明選手と池崎大輔選手など4名の日本代表選手が登場し、車いすラグビーに出会ったきっかけや自身の障がいについて話してもらいました。その後、実際のプレーを選手の身体に付けた小型カメラを通して配信、車いす同士がぶつかり合う音と映像の迫力に子どもたちは大興奮でした。また来年に延期となったパラリンピックに向けた選手たちの思いを聞いた子ども達からは、たくさんの質問やエールが送られました。

13日(木)は「視覚障がいマラソンを知ろう」開催。今回は当社所属のパラ陸上選手 高橋勇市選手(全盲)が、伴走・トレーニングを担当する森川コーチとともに「どうやって走るのか?」だけではなく、視覚障がい者と歩くときの対応方法や食事の際のサポートの仕方など、「対象理解」に重きを置いた内容で構成し、VTRと実践を交えてみんなで学ぶ時間となりました。画面の向こうでは、子どもたちが実際にアイマスクを着けて食事をするなど、その難しさを体験。新たな発見のある授業となりました。

18日(火)はI-Oウェルスアドバイザーズの岡本氏を講師に迎えた、「みんなで考えよう!世の中をよくするハッピー・マネー®教室」を開催しました。“お金はどうして大切なの?”“お金で世界はつながっている?”“お金を稼げる方法は?”“幸せ持ちって?”をみんなで考えました。お金を「つかう、ためる、ゆずる、ふやす」とはどういうことかを学んだあと、最後には“どういうお金の使い方をしたいか”をそれぞれが考え、自分の言葉で発表しました。たくさんの意見が積極的に飛び交い、授業時間をオーバーするほど盛り上がりました。

20日(木)は海流や気候、海洋生物や渡り鳥の動きなどをリアルタイムで知ることができるデジタル地球儀「スフィア」を使った「地球の未来は変えられる」を開催しました。このデジタル地球儀の作者である京都芸術大学教授の竹村眞一氏が、その地球儀に映し出されるさまざまな映像やデータを見せながら、気候変動などについて子どもたちにわかりやすく解説しました。100年後の地球の状態を予想した映像に、子どもたちからは「最近天気もおかしい」「みんなで未来を変えていかなければ」などの反応があり、参加者の意識が変わっていく手応えを感じた1時間でした。

オンラインという新しい形のスクールでしたが、実際に講師と対面していなくても子どもたちはそれぞれのテーマに真剣に向き合い、積極的に参加をしてくれました。また、関東近郊以外の居住者からも多く参加があり、有意義なスクールとなりました。

7月

インクルーシブ社会の実現

母子生活支援施設へ竹の水鉄砲工作キットを寄贈

1974年から継続している三菱商事の社会貢献活動「母と子の自然教室」が、今年は新型コロナウィルス感染症の影響で中止となり、その代替施策として、東京都と神奈川県の社会福祉協議会を通じて母子生活支援施設32か所 約420名に竹の水鉄砲工作キットを寄贈しました。

例年、母と子の自然教室で制作していた竹の水鉄砲を各施設で作って遊んでもらおうと、東京YMCAの指導のもと、社員ボランティア11名とスタッフ6名が、竹の切断や穴あけ、布やウレタンやタコ糸をひとつずつ切り分けて施設ごとに梱包していく作業を行いました。

寄贈先の施設からは「自然の物を使って工作する貴重な機会をいただき、子ども達に夏休みの思い出を作ってあげることができた」「竹の水鉄砲を使ってみんなで川遊びをした」など、さまざまな感想が寄せられました。

当社はこれからもひとり親家庭の支援を継続していきます。

次世代の育成・自立

ボランティアセミナー 「こども食堂って何?」 NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ活動報告会

7月15日(水)、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長の湯浅誠さんを講師に招いたオンラインセミナーを開催し、三菱商事及びグループ企業の社員約100名が参加しました。こども食堂は、子どもだけではなく地域の人たちが共に食事をしながら交流を深める居場所として2012年に発足、以後2019年には全国で3,718ヶ所にまで拡大しています。

理事長からは、コロナ禍でのこども食堂の現状について説明があったほか、企業にできることは何か、募金や食堂に行きおしゃべりするだけでも重要なサポートになる、といった具体的なお話を伺うことができました。オンラインでの開催となりましたが、チャットを使った質疑応答もスムーズにおこなわれ、一体感のある有意義な報告会となりました。

次世代の育成・自立

第46回チャリティー・オークション(オンライン入札形式)を開催

7月10日(金)から12日(日)までの3日間、三菱商事アート・ゲート・プログラム 第46回チャリティー・オークションをオンラインにて開催しました。今回は新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、オンライン上で入札する形式にて作品を販売。若手アーティストたちの意欲作全55作品を出品し、すべての作品が落札されました。また、入札期間中には、MC FORESTで出品作品の展示も行い、多くの方にご来場いただきました。

3月

環境の保全

カナダ・先住民による自然文化保護支援

三菱商事は、2018年よりカナダ ブリティッシュコロンビア州及び北部準州の先住民の青少年に向けた自然保護と伝統文化に関する活動プログラム(SEAS)を支援しています。2019年は、夏の実体験型インターシップに参加した22名のユースリーダーに加え、約420人の学生と住民が、キャンプやハイキングなどの野外活動や地元専門家との伝統行事などの体験を通して、自然と伝統文化保護の意識を高めました。当社は本プログラムを通じ、地域における次世代の環境保全リーダーの形成を支援しています。

次世代の育成・自立

メキシコ・塩分濃度の高い乾燥地帯における農業研修支援

3月2日(月)、メキシコ南バハ・カリフォルニア州にある北西生物研究センター(CIBNOR)ゲレロネグロ支部において、農業研修支援に対する寄附贈呈式及び農場開所式が開催されました。同地域は、塩分濃度が高い乾燥した孤立地帯にあり、農作物を遠隔地から調達せざるを得ないため、新鮮な農作物が不足しています。本プロジェクトを通じ、本地域に適した農作物の栽培方法を支援することにより、地産地消ができる環境構築を目指します。

2月

インクルーシブ社会の実現

国立新美術館「日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」障がい者特別鑑賞会を開催

2月18日(火)、休館日の国立新美術館で、「日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」特別鑑賞会を開催しました。

三菱商事と美術館の協働で定期的に開催している本プログラムは、障がいのある方と福祉施設を利用されている方、その付き添いの方を招待し、社員がボランティアとして車いすの介助や館内誘導などのサポートを行い運営しています。今回は約110名の方を招待し、学芸員による本展覧会の見どころについての講演後、日本ではなかなか目にすることのできないハンガリー近代絵画の名作の数々をゆっくりとご鑑賞いただきました。

本プログラムは2018年11月にbeyond2020プログラムの認定を受けました。

beyond2020プログラムは、多様性や国際性に配慮した文化活動・事業を政府が認証し、日本文化の魅力を国内外に発信する取り組みです。

インクルーシブ社会の実現

三菱商事・YMCAロマンの森共和国 バスハイク開催

2月15日(土)、「三菱商事・YMCAロマンの森共和国 バスハイク」が開催されました。例年10月の3連休に2泊3日で開催している「三菱商事・YMCA秋の山中湖キャンプ」が、今年は台風の影響で中止となったため、その代替企画として行われました。

このプログラムには、学習障がいやその周辺の障がいをもつ小学生から高校生までの27名が参加し、YMCAキャンプスタッフと学生・社会人リーダーとともに、君津市にあるロマンの森共和国にバスで向いました。バスの中では自己紹介のあと、クイズやゲームで緊張をほぐしました。

現地では、グループに分かれてアスレチックコースやおもしろ自転車に挑戦したり、ボートやグラススライダーに乗ったりと、楽しいひと時を過ごしました。また、最後には全員でいちご狩りを体験。複数の品種の食べ比べをするなど、終始たくさんの笑顔が咲く思い出深い1日となりました。

インクルーシブ社会の実現

ゴールドコンサート関西予選 ボランティア活動

2月15日(土)、カンテレ扇町スクエア(大阪府大阪市)にて、三菱商事が協賛するNPO法人日本バリアフリー協会主催の「ゴールドコンサート関西予選」が開催されました。同コンサートは、障がいをもつミュージシャンが、東京国際フォーラムで行われる本戦でグランプリを目指す音楽コンテストです。当社の社員とグループ企業社員は当日の運営ボランティアとして参加し、受付や会場案内などのサポート業務を通して、出演者や観客とも触れ合うことができるよい機会となりました。

インクルーシブ社会の実現

「三菱商事関西支社 ハートフル販売会」開催

2月14日(金)、三菱商事関西支社にて大阪市内の障がい者就労支援施設3店舗による「MC関西支社ハートフル販売会」を開催しました。本販売会は、障がいのある方々の社会参加促進や工賃水準向上を目的としており、手作りのパンやクッキー・焼菓子等を社内で販売し、その売上金を全額各団体の活動資金として活用してもらうプログラムです。当日販売をした施設の方々からは、「多くの人に買っていただき励みになった」「施設利用者もお客様との交流を楽しんでいた」など喜びの声が寄せられました。

1月

次世代の育成・自立

チリ・アイセン州地域住民のための就業訓練支援

1月27日(金)、チリ南部アイセン州にあるアウストラル大学パタゴニアキャンパスにおいて、技術機器センター竣工記念式典が開催されました。アイセン州では様々な産業が盛んである一方、地元住民の多くは技能面の観点から、薪割り等の単純労働にしか就くことができず、生活水準が低迷しています。三菱商事は、同州の主な産業であるサーモン養殖業や建設業への就業に必要な実践的トレーニングと訓練設備を提供することで、地域住民と同地域の発展への貢献を目指します。

式典には智利三菱商事の社員も参加し、大学側や学生との交流を深めました。地域住民が就業の機会を得ることで、住民の収入増加や生活水準の改善に繋がることを願っています。

環境の保全

第61回「丸の内市民環境フォーラム」開催

1月22日(水)、丸ビル1階のマルキューブにて、第61回「丸の内市民環境フォーラム」を開催しました。丸の内市民環境フォーラムは、社会を取り巻く環境問題をテーマに東京海上日動火災保険と三菱商事が1993年から共催している講演会です。

今回は世界各地のさまざまな場所を訪れている作家の椎名誠さんを講師としてお迎えし、「辺境の食卓」をテーマにお話しいただきました。ご自身の実体験をもとにした各地の環境や暮らし、食文化のお話に、参加者からは「人間の生活が環境につながっていることを改めて認識した」「椎名さんの環境に対する優しさを感じた」など多くの感想が寄せられました。

インクルーシブ社会の実現

ボランティアセミナー「ジャパンハートの国際医療 ~日本の心で、命を救う~」ジャパンハート講演会
昼休みのボランティアプログラム 「海外医療現場で使用するガーゼ作り」

12月18日(水)の昼休みに、特定非営利活動法人ジャパンハートによる講演会を開催し、三菱商事及びグループ企業の社員40名が参加しました。

ジャパンハートは2004年の設立以来、「医療の届かないところに医療を届ける」をモットーに、東南アジアを中心とする国内外で無償の医療サービスを提供しています。当日はミャンマーのワッチェ慈善病院に駐在する森徳郎医師をお招きし、医療現場の実態をご説明いただいたほか、処置や手術で使用するガーゼが不足している現状についてお話しいただきました。

当社ではこれを機に、現地の医療に貢献できるよう、昼休みのボランティアプログラム「海外医療現場で使用するガーゼ作り」を開催しました。1月14日(火)と16日(木)の2日間で47名の社員が参加し、現地に思いをはせながら、ロールに巻かれたガーゼを裁断して5㎝四方に折りたたむ支援作業に取り組みました。私たちは今後も毎月この活動を継続していく予定です。

ページ上部へ