三菱商事

ボランティア活動レポート

被災地でのボランティア活動レポート(2014年1月分)

活動内容

1月は、宮城県石巻市雄勝町でボランティア活動を行いました。

石巻の雄勝では廃校となった旧桑浜小学校を、新たな地域コミュニティーの拠点に再生しようとするプロジェクトが進んでいます。東北の冬は寒く、旧校舎を前に念入りに柔軟運動をしてから作業に入りました(写真左)。

今回の活動は、屋根瓦に再利用される雄勝石スレートの洗浄です。雄勝石は瓦の他、硯や工芸品など用途は広く、東京駅の駅舎にも利用されるなど親しまれてきた雄勝町の特産です。メンバーは、その雄勝石を一つ一つ水洗いで磨き上げました(同中央)。

また、活動の合間に被災地を視察。語り部の方と共に、震災から丸3年を迎えようとする町の現状を見回り、改めて継続的な支援の必要性を再確認しました(同右)。

参加メンバーの声

  • 「被災地の方々からお話を伺うと、支援活動は社会インフラなどの復旧から個々人の生活を震災前のように戻すことへ変化してきているものの、その実現にはまだまだハードルが多く、いまだ支援が求められていることを痛感しました。そのハードルに比べれば今回の支援はわずかなものですが、被災者の方から『被災地を自分の目で見てくれたり、現地に来て手を貸してくれる人がいる。そのことだけでも、心の支えになるんです』との言葉を聞き、『絆』の意味を改めて理解できたように思います」
  • 「荒涼とした更地と、ダンプカーと冷たい風の通る道で黙々と作業に当たる現地の方々の姿がとても印象的でした。震災から約3年。復興が進み、活気が戻りつつある町を想像していただけに、実際に見た光景とのギャップにショックを受けるとともに、被災していない自分の立場を省みて、さまざまなことを考えさせられました。作業は大変でしたが、いつか再生した校舎で輝く屋根瓦を地域の皆さんに喜んでもらえたなら、何よりうれしいです」
  • 「寒い中での水仕事でしたが、瓦1枚1枚の洗浄を通じて、復興につなげる思いと、小さな一歩でも継続していくことの大切さを再確認できました。一方で、昨年10月ぶりに訪れた町には工事車両が増えていたものの、何もない平地と閑散とした光景には人口の減少を感じました。さらに仮設住宅から出たくても出られない方たちの現状を伺うと、少しでも早く復興できないのかという思いばかりが募ります。微力ながらこれからも継続して活動に参加したいと思います」
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