インドにおけるエレベーター新工場設立のお知らせ
~世界第2位の昇降機新設市場でのエレベーター生産開始~
2015年5月14日
三菱商事株式会社
三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)とともに、Mitsubishi Elevator India Private Limited(三菱エレベーター・インド、以下、IMEC)の新工場を設立し、インド市場向けエレベーターの生産を開始します。世界第2位のエレベーター・エスカレーター(以下、昇降機)新設市場※1であるインドにおいて、製品競争力強化を図り、2020年度には同国で販売台数5,000台を目指します。
※1:2015年5月現在、三菱電機調べ。
インドの昇降機市場は、急速な経済成長に伴い大きく伸びており、年間新設需要は約47,000台(2014年)と中国に次ぐ世界第2位の市場で、今後も継続的な需要の伸びが予測されます。
三菱商事は、インドにおいて1995年に現地代理店の販売サポートを通じた昇降機事業を開始、2012年8月には三菱電機と共にIMECをタミル・ナードゥ州チェンナイに設立し、販売・据付・保守体制の強化を進めてきました。IMECは2014年4月にはインドの中低層建物向けのエレベーター「NEXIEZ-LITE(ネクシーズ ライト)」を発売するなど事業拡大を図ってきています。
今般、インド南部に位置しIT産業など多くの企業が進出しているベンガルール(バンガロール)に新工場を設立することにより、本工場においてエレベーター機器を国産化し、「NEXIEZ-LITE」を中心とした三菱ブランド製品の価格・納期などの面で競争力を強化することで、販売・製造・据付・保守の一気通貫体制による一層の事業拡大を目指します。また、新工場敷地内にエレベーター試験塔(高さ約41m)や工事・保守のフィールド研修センターを建設し、エンジニアの教育・育成を強化することで、製品やサービスの品質・信頼性およびお客様満足度のさらなる向上に努めます。
三菱商事は、インドを昇降機市場として今後の事業拡大が見込まれる最重要市場の一つと位置付けており、2015年3月にはIMECの株式を追加取得しました。今後は新工場の建設などを通じて、更なる事業基盤の強化を図ってまいります。

<参考情報>
1. 工場の概要
所在地 :インド共和国 カルナタカ州 バンガロール
敷地面積:89,000m2
総建築面積:25,400 m2
用途:エレベーター機器の製造
稼働時期:2016年7月
生産能力:最大 年間5,000台
投資額:1,833百万インドルピー(約34.5億円)
人員: 約200名(工場稼働時)
付属施設:エレベーター試験塔(高さ約41m)、フィールド研修センター
2. IMEC社の概要
社名 | Mitsubishi Elevator India Private Limited (三菱エレベーター・インド) | ||
事業内容 | 昇降機の販売・製造・据付・保守 | ||
所在地 | インド共和国 タミル・ナードゥ州 チェンナイ | ||
代表者 | 社長 遠藤 雅人 | ||
出資比率 | 三菱電機株式会社 45.5%、三菱電機ビルテクノサービス株式会社 5% Mitsubishi Electric India Private Limited 4.5%、 三菱商事株式会社 45% | ||
資本金 | 1,089百万インドルピー(約20.5億円) | ||
設立 | 2012年8月 | 従業員 | 約1,000名(2015年3月末時点) |
2015年4月、出資構成を三菱グループ100%に変更すると共に、社名を「Mitsubishi Elevator ETA India Private Limited」から「Mitsubishi Elevator India Private Limited」に変更しました。

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