英国海底送電資産運営事業の優先交渉権獲得について

2018年12月5日
三菱商事株式会社
三菱商事株式会社(以下、当社)は、英国100%子会社のDiamond Transmission Corporation Limited(ダイアモンド・トランスミッション・コーポレーション社、以下DTC)を通じて、英国で7件目となる海底送電資産運営事業の優先交渉権を獲得しましたので、お知らせ致します。
本資産は、英国東部沖合約30kmの洋上に位置するギャロッパー洋上風力発電所(発電容量35.3万キロワット)とサイズウェル変電所を結ぶ、海底・陸上送電線及び付随する洋上・陸上変電設備で構成され、金額規模は約500億円(329.1百万ポンド)です。
今後、英国当局並びにギャロッパー洋上風力発電所の開発事業者他との調整・交渉を経て、2019年度中に運営事業権を取得した後、20年間に亘り運営します。
 
同事業権の獲得に伴い、DTCは英国にある計19件の海底送電資産運営事業のうち7件に参画することになり、同事業のシェアトップを誇ります。また、英国の他、独国にも4件の海底送電資産を保有しており、英独合計で11件、総送電距離約1,000km、総送電容量約530万キロワットの事業を展開することになります。
 
DTCは、資産の保守管理業務等を担う技術・経理の専門チームを擁しており、海底送電資産運営における機能の強化と自立した事業経営の深化を図っております。
 
欧州では、欧州委員会が温室効果ガスの排出量を2050年までに1990年と比べ80%削減する目標を掲げております。その実現に向けて、2030年までに約5,000万キロワットの洋上風力発電を導入する計画が有り、洋上風力発電所と陸上の送電網を繋ぐ海底送電資産運営事業の安定した操業は益々重要になると考えられます。
当社は温室効果ガス排出抑制に繋がる事業を通じ、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現に資する取り組みを強化して参ります。
 
<当社の参画する海底送電プロジェクト>
プロジェクト名
所在国
参画・事業開始時期
海底送電
ケーブル長
送電容量
(万キロワット)
ウォルニー1
英国
2011年11月
48km
17.8
ウォルニー2
英国
2012年10月
48km
17.8
ボルウィン1
独国
2012年12月
200km
40
ボルウィン2
独国
2012年12月
200km
80
ドルウィン2
独国
2012年12月
135km
90
ヘルウィン2
独国
2012年12月
130km
69
シャリンガムショール
英国
2013年7月
45km
31.5
ロンドンアレイ
英国
2013年9月
54km
63
バーボバンクエクステンション
英国
2018年4月
25km
25.8
レースバンク
英国
2019年3月(予定)
71km
57.3
ギャロッパー
英国
2019年度(予定)
30km
35.3
 
<送電資産稼働位置>
  
<参考情報>
1. 三菱商事株式会社 概要:
1)本社所在地:    東京都千代田区丸の内二丁目31
2)創立:               1954
3)事業内容:        地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループ体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開
4)代表者:           代表取締役社長 垣内 威彦
 
2. Diamond Transmission Corporation Limited社 概要
1)本社所在地:    英国 ロンドン
2)設立:               2013
3)事業内容:        欧州における海底送電事業
4)代表者:           CEO & Managing Director 梅村 寧

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