海外CCSバリューチェーン構築に向けた検討に関する覚書締結について

2023年1月26日
日本製鉄株式会社
三菱商事株式会社
ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.
日本製鉄株式会社(社長:橋本英二、以下「日本製鉄」)と三菱商事株式会社(社長:中西勝也、以下「三菱商事」)とExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.(アジアパシフィック低炭素ソリューション事業 プレジデント:Irtiza Sayyed、以下「エクソンモービル」)は、このたび豪州などの海外アジアパシフィック圏内でのCO2回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)、及びCCSバリューチェーン構築に向けた共同検討に関する覚書(以下、「本覚書」)を1月25日に締結しました。
 
本覚書に基づき、3社は日本製鉄の国内製鉄所から排出されるCO2の回収に関する調査や必要な設備開発の評価を行い、エクソンモービルによる豪州及びマレーシア・インドネシアを始めとする海外アジアパシフィック圏でのCO2貯留先の調査、及び三菱商事による海外へのCO2輸送及びCCSバリューチェーン構築に向けた評価を実施して参ります。日本でのCO2回収・海外でのCO2貯留に関するCCSバリューチェーン構築の具体的な検討は世界で初めての取組みとなります。
 
日本製鉄は、2021年3月に公表した中長期経営計画の中で、「カーボンニュートラルビジョン2050」を打ち出し、その実現のために、CCSを重要な技術の一つと位置付けております。今回3社での取組みを通じて、製鉄所から発生するCO2を海外にて地層貯留を行うための貯留場所の確保や貯留インフラ・法整備の検証、またコストの妥当性の検討等、早期社会実装に向けて積極的に推進していきます。
 
三菱商事は、2021年10月に策定した「カーボンニュートラル社会に向けたロードマップ」及び2022年5月に公表した「中期経営戦略2024」においてエネルギートランスフォーメーション (EX)を重要な取組みと位置付けています。今回3社での取組みを通じて、海外へのCO2の輸送及びCCSバリューチェーン構築を推進していきます。
 
エクソンモービルは、低炭素社会実現に向けて、引き続き革新的なソリューション開発を進めて参ります。2021 年、低炭素化が困難な業界に対し、環境負荷の低い技術を提供すべく、Low Carbon Solutions事業を設立しました。エクソンモービルは、低炭素技術の開発、活用を通じ、アジアパシフィック地域内外での排出量削減を推進致します。
 
三菱商事は、今後もCCS等による事業の低・脱炭素化を通じて、EXを主導すると共に、よりクリーンなエネルギーの安定供給を通じてカーボンニュートラル社会への移行・実現に貢献して参ります。
 
日本製鉄について
日本製鉄は、世界でもトップクラスの鉄鋼メーカーであり、日本国内の6つの製鉄所ならびに世界15カ国以上に製造拠点を展開しています。日本製鉄グループは、製鉄事業を中核として、鉄づくりを通じて培った技術をもとに、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの4つの分野で事業を推進しています。「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指し、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて社会の発展に貢献して参ります。https://www.nipponsteel.com/
 
三菱商事について
三菱商事は、世界約90の国・地域に広がる拠点と約1700の連結事業会社と協働しながら、ビジネスを展開しております。天然ガス、総合素材、石油・化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループに産業DX部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域とし、未来を見据えた重要課題への取組みとして、デジタル化や低・脱炭素社会に対応したDX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)を一体で推進して参ります。
 
エクソンモービルについて
エクソンモービルは、国際的に株式公開されている最大のエネルギー及び石油化学企業の1つであり、生活の質を向上させ、社会の進化するニーズを満たすソリューションを創造しています。主要事業であるアップストリーム、製品ソリューション、低炭素ソリューションは、エネルギー、化学、潤滑油、CO2削減技術など、現代の生活を豊かにする製品を世界に提供しています。エクソンモービルは、業界をリードする資源ポートフォリオを有する世界最大級の統合燃料、潤滑油、化学会社です。
シンガポールの関連会社である ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd. は、ジュロンとジュロン島に、世界規模の精製・石油化学の統合複合施設を含む製造施設を持っています。当社の操業及び事業は、陸上輸送、産業、航空、船舶用燃料、潤滑油、石油化学製品、及び、液化天然ガス (LNG)の供給を通じ、地域に貢献しております。
詳しくは、exxonmobil.com及びEnergy FactorTwitterLinkedInをご参照、フォローください。
 
本件に関するお問い合わせ先:
日本製鉄株式会社 総務部広報センター TEL:03-6867-2977
三菱商事株式会社 広報部 報道チームTEL:03-3210-2171 FAX:03-5252-7705
ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.  TEL:+65-6885-2389
 
 

 
三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
 
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」と「持続可能で安定的な社会とくらしの実現」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705