Preferred Networksとの資本業務提携について

2024年12月23日
三菱商事株式会社

三菱商事株式会社(以下「当社」)は、株式会社Preferred Networks(以下「PFN」)の第三者割当増資を引き受け、資本業務提携(以下「本提携」)を致しました。

PFNは、AI半導体の設計から生成AIモデルの開発まで、AIバリューチェーンを統合的に手掛けることで、様々な産業領域のニーズに沿ったAIソリューションを提供しています。当社は、PFNが開発するAI半導体を含むAIインフラの拡充や、AIソリューションの社会実装を支援し、各種産業課題の解決に貢献して参ります。


AI半導体含むAIインフラ領域においては、当社の各産業におけるグローバルなネットワークを活かして、PFNが開発する国産の省電力AI半導体MN-Coreシリーズの国内市場含めたグローバル展開を支援し、計算資源の国産化や低消費電力化などの社会課題の解決に挑戦して参ります。

更に、PFN及び株式会社インターネットイニシアティブとの3社で、AI向けクラウドサービスを提供する合弁会社Preferred Computing Infrastructure(以下「PFCI」)を設立し、AIインフラの強化・計算力の安定供給に努めてまいります。


AIソリューションの領域では、当社は2024年6月公表の株式会社Preferred Computational Chemistryとの資本業務提携を通じて、素材・化学分野における社会実装に向けた協業を行ってきました。

本提携を機に、PFNが開発する大規模言語モデルPLaMoを、エムシーデジタル株式会社(当社100%出資先)が提供するサービス「Tachyon生成AI」に搭載する等、新たな取り組みを開始しており、今後も、AI技術の発展・社会実装に向け、PFNとの協業を深めて参ります。


株式会社Preferred Networks 代表取締役CEO 西川徹 様

PFNは、生成AI基盤モデルからスーパーコンピュータ、チップ(半導体)まで、AI技術のバリューチェーンを垂直統合し、ソフトウェアとハードウェアを高度に融合したソリューション・製品を開発しています。この度の資本業務提携を通じて、三菱商事様のグローバル市場・多角的産業へのネットワークを活用し、特に計算資源・計算インフラ領域、素材・化学領域におけるグローバル展開を進めるとともに、エムシーデジタル様へのPLaMoの提供等の連携を深め、成長を一層加速してまいります。


三菱商事のマテリアリティ(重要課題)

三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」「イノベーションを通じた社会課題の解決」に資する取り組みになります。
脱炭素社会への貢献
自然資本の保全と有効活用
持続可能で安定的な社会と暮らしの実現
イノベーションを通じた社会課題の解決
地域課題の解決とコミュニティの共生
事業推進における人権の尊重

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171