三菱商事

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2023年3月6日
三菱商事株式会社

フィリピン共和国 南北通勤鉄道延伸向け鉄道システム一式契約締結について

三菱商事株式会社(以下、当社)は、フィリピン共和国運輸省(以下、DOTr)より、南北通勤鉄道延伸向け鉄道システム一式の納入(以下、本プロジェクト)を受注し、今年3月3日に契約締結に至りましたので、お知らせ致します。
 
本プロジェクトでは、日本政府により国際協力機構(JICA)を通じて本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership:STEP)を適用した円借款が供与されており、安全かつ正確で信頼性の高い鉄道システムの提供に繋がります。当社は、マニラ首都圏及びその近郊における南北通勤鉄道の延伸区間向けに鉄道システム一式(軌道、信号・通信設備、受配電設備、電車線、自動改札機、ホームドア等)を設計・製造・据付し、DOTrに納入します。契約金額は約2,600億円となります。
 
本事業は、急激な経済成長と人口急増を伴うマニラ首都圏及びその近郊の移動需要に対応し、深刻な交通渋滞の改善に寄与することが期待されるもので、フィリピン政府による大規模インフラ整備計画「ビルド・ベター・モア(Build Better More)」の中核事業に位置付けられています。当社が受注した鉄道システムは、北方はマロロスからパンパンガ州クラーク国際空港までの51km、南方はツツバンからラグナ州カランバまでの55km、総計約110kmに及ぶ区間の整備を対象としています。
 
フィリピンでは、今後も既存路線の延伸や新線の建設が多数計画されています。当社は、これまでアジアや中東を中心に積み上げてきた鉄道事業のノウハウを活用することで、フィリピンの交通インフラの構築を促進し、地域社会の利便性の向上を通じて、目覚ましい経済成長を続けるフィリピンに寄与して参ります。また、日本政府が推進する質の高いインフラ輸出に貢献すると共に、鉄道インフラの構築・整備に当社の経験と知見を活用し、川上から川下まで積極的に取り組むことで、地域の利便性の向上や、渋滞・大気汚染等の社会課題への対応と解決策の提供を目指します。
 
以 上
添付:南北通勤鉄道延伸区間 路線図
 

 
三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
 
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「「持続可能で安定的な社会とくらしの実現」と「地域課題の解決とコミュニティとの共生」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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