三菱商事

プレスルーム

2023年10月27日
三菱商事株式会社

インドネシア・ジャカルタ郊外BSD Cityにおける電気自動車を活用した 同国初の移動式コンビニ「Mobile Lawson」実証実験開始について
経済発展と都市化が進むインドネシアにて、住民のニーズに応える都市サービスの実装を目指す

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、インドネシア/ジャカルタ郊外のBSD Cityにおいて、PT Lancar Wiguna Sejahtera (以下、Lawson Indonesia)と共同で、都市の価値向上に資する都市サービスの実装に向け、電気自動車を活用した移動式コンビニ「Mobile Lawson」に関する実証実験(以下、本PoC)を開始いたします。
 
1. 本PoC実施の背景と目的
三菱商事は、DXによるデジタルデータプラットフォームと、エネルギーの低・脱炭素化を目指すEX(Energy Transformation)を掛け合わせたビジネスモデルとして、都市のスマートシティ化を目指した都市運営事業を次世代の新規事業として国内外にて推進しております。その一環として三菱商事は、2020年3月よりインドネシアにおける不動産デベロッパー最大手の1社であるSinar Mas Land社(以下、SML社)と、BSD City全体(約6,000ha)の都市価値向上を目指す基本合意書を締結の上、同社と都市運営及びスマート/デジタルサービス(都市サービス)導入に向けた協業を開始いたします。
昨年行ったBSD Cityの居住者を対象としたヒアリング調査から、同地区の都市計画は車移動を前提としている為、日中車を使用できない家庭や公共交通等で通勤・通学している来街者の購買利便性が低いという都市課題と斯様な利便性の低さからくる潜在的な商品購入需要の存在が判明し、三菱商事としては従来型の固定店舗以外の手法で新たな収益機会の創出を目指していたLawson Indonesiaと共同で、都市課題への解決に向けた取り組みとして移動式コンビニの実証実験を開始する運びとなりました。また、本PoCでは三菱自動車製の軽商用電気自動車(日本名:Minicab-MiEV)を使用します。
本PoCは、三菱商事とSML社との都市サービスメニューの第三弾であり、インドネシア初となる電気自動車を用いた移動式コンビニを通じBSD City内の小売店舗へのアクセス改善を行うことで、車社会における生活利便性向上による都市課題の解決を目指しており、また同時にBSD Cityの居住者・就業者・来街者のニーズの把握や、Lawsonブランドの更なる浸透、Lawson Indonesiaの実店舗出店加速に向けた実地調査やBSD Cityでの移動式コンビニの事業展開の可能性について検証を行います。
三菱商事は、これらの活動を通じBSD Cityの都市価値向上に寄与してまいります。
2.本PoCの概要
実施期間:2023年10月30日(月)〜2024年3月31日(日)
実施場所:BSD City内の複数エリア
実施概要:電気自動車にLawson商品を搭載・陳列した移動式コンビニ「Mobile Lawson」をBSD内の複数エリアを移動しながら出店。BSD Cityの居住者・就業者・来街者を対象に、環境に配慮した電気自動車を用いて周辺に小売店舗が少ない地域での商品購入機会を提供。消費者は通常のローソン店舗と同様に、店内で挽きたてのコーヒーや人気商品のおでんなどを購入できる。
 
3.参考
SML社 会社概要
社  名:Sinar Mas Land Ltd.
本  社:108 Pasir Panjang Road #06-00 Golden Agri Plaza Singapore, 118535
代表者:Muktar Widjaja, Executive Director & CEO
事業内容:インドネシア並びに海外(英国、中国、ASEAN)での不動産開発・保有事業。
 
【BSD Cityについて】
SML社子会社が1980年代から順次開発を進めてきた、ジャカルタ郊外の6,000haの都市。BSD Cityは、オフィス、商業施設、ホテル、学校、病院、コンベンションセンター等が建ち並ぶ、活気溢れる開発エリア。同エリアの昼夜間人口は現在約45万人であり、2050年には約300万人まで増加する予測。
●Lawson Indonesia会社概要
社名:PT. Lancar Wiguna Sejahtera
本社:Gedung Alfa Tower Lt.30 Jl. Jalur, Kota Tangerang, Banten, Indonesia
代表者:Feny Djoko Susanto
事業内容:Lawson Indonesiaは、三菱商事が出資するPT Sumber Alfaria Trijaya Tbkのグループ会社であるPT Lancar Wiguna Sejahteraによって運営されており、2023年8月末でインドネシア国内店舗数は550店舗。日本式のおでん・おにぎり・弁当・コーヒーといった差別化された商品を展開。
 
●三菱商事 会社概要
社  名:三菱商事株式会社
本  社:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
代表者:代表取締役 社長 中西 勝也
事業内容:天然ガス、総合素材、化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループに産業DX部門、次世代エネルギー部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。
 

 
三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
 
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「持続可能で安定的な社会と暮らしの実現」「イノベーションを通じた社会課題の解決」「地域課題の解決とコミュニティとの共生」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171
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