森林保全プロジェクト

三菱商事 千年の森
三菱商事は、三菱グループの創業者・岩崎彌太郎の生誕地である高知県安芸市において、森づくり事業を開始しました。これは、三菱商事として、国内では初の森林保全の取り組みとなります。地域の環境保全に貢献することを目的に、同市の山林を社有林として保有するほか、市有林の一部を含めた263haを「三菱商事 千年の森」(通称:彌太郎の森)と名付け、将来にわたって森林整備を実施していきます。
森林の減少は、地球温暖化や異常気象など、地球環境に大きな影響を及ぼすと言われています。また、森林に守られて生きている植物や野生生物などの自然生態系を保全するという意味でも、森づくり事業の必要性は高まっています。
三菱商事では、環境・CSR活動の一環として、マレーシア、ブラジル、ケニアでの「熱帯林再生プロジェクト」をはじめ、中国やタイなどでの森づくり活動を展開してきました。こうした海外におけるプロジェクトに加え、新たに国内における環境保全を目的に、創業者の故郷であり、県土の約84%が森林に覆われる高知県が推進する「環境先進企業との協働の森づくり」に賛同し、高知県、安芸市、安芸市森林組合と共に、協同の森づくりに取り組むこととなりました。

2009年2月3日、高知県庁にて四者による森林保全パートナーズ協定の締結式が行われました。「千年の森」は今後、水源涵養等の森林の公益機能増進のための森林保全活動に加え、当社社員や地域の皆様による自然体験学習やボランティア活動、環境教育の場としても活用していく予定です。
創業者の故郷での森林保全活動は、当社ゆかりの地への感謝と恩返しであり、大変意義深い事業と考えています。
徳島県との県境に近い高知県安芸市別役地区に位置し、安芸市の水源となっています。広さは東京ドーム約56個分。スギ、ブナ、ヒノキのほか、モミやミズナラなど、多様な樹木が見られます。
また、ニホンカモシカ、ヤマネ、アカショウビンなどの動物や鳥たちが生息しています。



柚子と日本一の生産量を誇るナスが名産品
国の登録有形文化財の野良時計は安芸市のシンボル
高知から安芸を通って奈半利まで行く土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線には「やたろう号」が走っている。沿線の各駅には、地元出身の漫画家やなせたかし氏考案のかわいいキャラクターが描かれている。
岩崎彌太郎の生家。茅葺き屋根は当時の姿のまま。
岩崎家の菩提寺である閑慶院。1901年、彌太郎十七回忌にあたり追善供養のため、本堂・鐘楼堂・山門建立資金が寄進された。
市内の中心地に立つ岩崎彌太郎像