
写真提供:読売新聞社
今回のプロジェクトは、カリフォルニア州フレズノにあるOlam社の農園や加工工場の訪問からスタート。「食の安心と安全」「サステナビリティ」をキーワードに、玉ねぎやトマト、アーモンドなどの生産・販売に取り組むOlam社の「食」に関わるビジネスの最前線を取材しました。
米国西海岸の国際貿易の玄関口であるロングビーチ港でYusen Terminals社を訪問。
大型のコンテナ運搬車が貨物を移動させたりする光景を目の当たりにしました。
三菱商事の米国ビジネスの拠点の一つ「ロスアンゼルス支店」を訪問。石川支店長やスタッフへの取材を通じて商社のビジネスへの理解を深めました。また、フェアトレードの説明を聞いて積極的な質問が飛び交いました。
UCLAでは、仙台出身で建築・都市デザイン学科長を務める阿部教授から、多人種社会で考えた「日本人観」「日本文化観」について意見を伺いました。
三菱商事の事業投資先であるDGC社が運転・保守しているSentinel火力発電所を訪問。
トレーディング主体のビジネスモデルから、多くの分野の事業経営に参加して多角的収益をあげるという、総合商社のビジネスモデルの変化についてを学びました。
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小川 夏生
Olam社の生産現場を訪れて、とにかく日本との規模の違いに驚きました。生産数や農場の広さに圧倒されましたが、それはアメリカの農場では「安定供給」という考え方が基本にあるからだと感じました。日本では「品質や産地」が重要視されますが、両国の考え方の違いを知ることができました。
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小林 龍之介
様々な国や人種の学生が通うUCLAでは、建築・都市デザイン学科長を務める阿部教授から価値観を多様化することの重要性を学びました。日本だけの視点ではなく、広い世界でモノゴトを多面的にとらえていく考え方を身に付けていきたいです。
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佐藤 詠美
「食」に関する様々なビジネスの現場を見て、日本とアメリカそれぞれの考え方を知ることができ、両国における価値観の違いを実感できました。また、ロスアンゼルス支店では、日本ではあまり馴染のないオーガニック製品やフェアトレード製品の必要性を感じることができ、それら製品に対する自身の意識も高まりました。
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谷口 朋
自分にとっても身近である「食」に関するビジネスがテーマでありましたが、実際に「生産・加工・流通・販売」と食に関わるすべての現場を見てみると知らないことがたくさんあると実感できました。特に企業が利益だけを追求するのではなく、地域とともに活性化していくという「サステナビリティ」という考え方がすごく印象的でした。
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村山 晶彦
「食」に関わる様々な現場を見て感じたことは、日本とアメリカでは食の生産のあり方に異なった考え方があるということです。それぞれいい部分も悪い部分もあり、どちらが正しいということは決められませんが、これからは一人ひとりが食に対する問題意識を持つことが重要だと思います。
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森下 瑞紀
Olam社では、生産から販売まで「食」に関わるビジネスの一連の流れを見ることができました。総合商社の「バリューチェーン」というビジネス活動を知ることができたのはいい経験になったと思います。また、ビジネスを行う上では「サステナビリティ」という考え方がこれからは非常に重要になると感じました。