米Starlab Space社 商業宇宙ステーション事業への追加出資および実験区画獲得について

2026年1月13日
三菱商事株式会社

三菱商事株式会社(以下、当社)は、商業宇宙ステーションプログラム(※1)の有力候補企業(※2)である米国Starlab Space LLC社(以下、Starlab社)へ追加出資を実行すると共に、商業宇宙ステーション実験区画の使用権を獲得しました。

2008年以降、日本政府が国際宇宙ステーション(以下、ISS)/「きぼう」日本実験棟を運用・利用し、継続的な宇宙飛行士派遣や、「きぼう」を利用した民間企業・政府機関・アカデミアによる研究開発を進めてきました。「きぼう」では、地上と全く異なる環境を活かし、希少疾患医薬品やバイオ医薬品等の開発に貢献する高品質タンパク質結晶生成実験や地上では得られない半導体向け材料生成の研究などが進められており、様々な産業における技術革新を創出する場として地球低軌道への期待が高まっています。

一方、設備の老朽化などを理由に2030年代にはISSの退役が見込まれる中、日本の産・官・学が宇宙利用を継続するためには、ISS後継として米国航空宇宙局(NASA)が事業者選定を進める米国民間企業主体の新しい「商業宇宙ステーション」へのアクセスを確保する必要があり、事業者候補である米国宇宙企業との連携強化が急務となっています。

当社は、今回の追加出資により、取締役を派遣しStarlabの経営に参画いたします。また、今回Starlab社より当該宇宙ステーション実験区画の使用権を獲得したことで、2024年4月にStarlab社へ出資して以降当社が注力してきた、半導体やライフサイエンス分野など幅広い産業における宇宙ステーション利用の実現・拡大を、更に進めてまいります。当社が獲得した研究開発区画を用いて、日本の研究機関や民間企業による宇宙空間を用いた研究開発が加速することで、例えば、創薬研究やナノ医療への応用によるがん治療や希少疾患治療の前進、新たな材料開発、宇宙環境利用による次世代半導体製造や宇宙用コンピュータの開発への貢献などが期待できます。

当社は、Starlab社への追加出資及び宇宙ステーション実験区画の使用権獲得により、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める日本の有人宇宙活動の発展に寄与すると共に、当社が持つ新規事業創出の経験と産業接地面を活用し、様々な産業が新しい「商業宇宙ステーション」を活用できるよう事業機会を提供することで、日本の宇宙産業・宇宙開発の発展に貢献してまいります。

  • (※1)
    米国航空宇宙局(NASA)が推進するプログラム。米国を中心に各国の政府機関が運営するISSの運用終了後に次の宇宙ステーションにスムーズに移行し低軌道での商業活動を促進することを目的に、民間企業が開発・運営する「商業宇宙ステーション」の事業者選定・開発支援を行うもの。
  • (※2)
    Starlab社は、同プログラムで2021年に実施された入札において11事業者の中から落札した3事業者のうちの1社。2025年2月には、NASAが設定する4つの主要な開発マイルストンの全審査を完了している。

Starlab社が開発中の宇宙ステーション
Starlab社が開発中の宇宙ステーション
Starlab Space LLC社の概要
会社名 Starlab Space LLC
本社所在地 米国 テキサス州
創設 2024年1月
代表者 Marshall Smith CEO
主要株主 Voyager Technologies, Inc., Airbus US Space and Defence, Inc.
事業内容 宇宙ステーションの開発・運営
URL https://starlab-space.com/

三菱商事のマテリアリティ(重要課題)

三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。今後も共創価値を継続的に創出しつつ、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する 6つのマテリアリティの内、特に「イノベーションを通じた社会課題の解決」に資する取り組みになります。
脱炭素社会への貢献
自然資本の保全と有効活用
持続可能で安定的な社会と暮らしの実現
イノベーションを通じた社会課題の解決
地域課題の解決とコミュニティの共生
事業推進における人権の尊重

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171