三菱商事

プレスルーム

2014年2月12日
三菱商事株式会社

高性能蓄電池への取り組み: ボッシュ、GSユアサ、三菱商事がドイツで設立した次世代リチウムイオン電池開発会社が営業を開始

▼ 「電池性能・技術の革新的な向上を目指す」(ロバート・ボッシュ取締役会会長 フォルクマル・デナー)
▼ 3社合弁で設立した『リチウムエナジー アンド パワー社』が2014年から営業を開始
▼ 従来比性能2倍のリチウムイオン電池は2020年の電動化車両市場における基幹コンポーネント
 
 
ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト/ドイツ 以下、ボッシュ)、株式会社GSユアサ(本社:京都 以下、GSユアサ)および三菱商事株式会社(本社:東京以下、三菱商事)の3社は、合弁会社を設立しました。
名称は『リチウムエナジー アンド パワー社(Lithium Energy and Power GmbH & Co.KG)』(本社:シュトゥットガルト/ドイツ)です。リチウムエナジー アンド パワー社は、次世代リチウムイオン電池の開発に取り組みます。次世代リチウムイオン電池は、電動化車両が2020年代に相応の規模の市場を形成するために欠かせないコンポーネントです。
「リチウムエナジー アンド パワー社を設立するにあたり、我々は電池性能・技術の革新的な向上を目指し、リチウムイオン電池の性能を現在の2倍にすることを狙います」ボッシュの取締役会会長であり研究開発部門の責任者でもある、フォルクマル・デナーはそう語っています。
 
電動化車両にとって、電池の性能向上は、1回の充電で走行できる距離の延長に繋がります。また、性能向上により電池そのものが小さくなることで、電動化車両が消費者にとってより購入しやすいものになっていきます。3社は電動化車両が、2020年代には市場の主流を占めると確信しております。車両の電動化は、地球温暖化対策や持続可能な社会の構築に向けた重要な取り組みとなるからです。
 
リチウムエナジー アンド パワー社は2013年11月に設立され、出資比率は、ボッシュ50%/GSユアサ25%/三菱商事25%です。取締役にはボッシュからロルフ・シャパイヒャー 、GSユアサから大原俊夫、三菱商事から柏木豊がそれぞれ就任し、従業員数はドイツと日本を合わせて約70名です。
 
電池パックのノウハウでバッテリーセルの性能向上に貢献
ボッシュは電動化車両向けコンポーネント全般を活用しながらこの合弁事業をサポートします。また、電池パックと電池制御システム分野での高度な専門知識を用い、セルとシステム全体のモニター、ならびに制御、および車体本体への組み込みを行います。ボッシュは、この合弁事業において、複雑高度な製品の大量生産に必要な生産プロセスと品質管理面のノウハウで貢献します。
 
GSユアサは長年培ってきたより長い航続距離を実現する高エネルギー密度の電池セルの製造実績、ならびに原材料・電気化学の研究開発分野において、新会社における次世代リチウムイオン電池の開発に貢献します。また、GSユアサは優秀なエンジニアと車載用・非車載用のエネルギー密度の高い電池セルを製造する最新の生産ラインを有しています。これらの知見や経営資源を活用し、次世代リチウムイオン電池の生産・供給においても、新会社に貢献します。
 
三菱商事は総合商社として培った世界的なマーケティングネットワークを活かしながら、新会社に貢献します。リチウム資源や材料をカバーするグローバルなバリューチェーンを活用しながら、新会社に貢献します。

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
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