三菱商事

プレスルーム

2018年6月15日
三菱商事株式会社

ペルー共和国ケジャベコ銅鉱山の権益追加取得について

三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、アングロアメリカン社(Anglo American plc、本社:ロンドン、以下「AA社」)と推進するケジャベコ銅鉱山の権益をAA社から21.9%追加取得することに合意いたしました。この結果、当社の持分は40%となります。
 
当社は、2012年にケジャベコ銅鉱山新規開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を推進するアングロアメリカンケジャベコ社(Anglo American Quellaveco S.A.以下「AAQSA社」)の株式18.1%を取得しました。この度、本プロジェクトの開発意思決定がなされることを前提として、AA社が保有するAAQSA社の株式21.9%を500百万米ドルで追加取得します[註]。当社の株式追加取得は、関係当局の必要な承認を条件として2018年度第2四半期の完了を予定しております。 2018年後半から開発に向けた建設を開始し、生産開始は2022年中を予定しています。
 
ケジャベコ銅鉱山は約7.5百万トン(銅分換算)の埋蔵量を見込む世界最大規模の未開発鉱山で、高いコスト競争力も有しています。今回の追加取得により、当社持分生産量は約12万トン/年増加する見込みです。
 
銅は電線や自動車部品、冷蔵庫、エアコン等電化製品の熱交換銅管に用いられる等、用途が幅広く、生活、インフラに欠かせない材料です。新興国での電力を含めたインフラ整備や、中国・欧州を中心としたEVシフト等により、世界的に銅需要の堅調な増加が見込まれています。
 
この様な需要の伸びに加え、当社は資源量、品位、拡張余力等の観点で優位性の高い資産を保有していることから、銅を資源事業の中核の1つと位置付けています。当社は、本プロジェクトの推進を通じ、競争力のある資産の確保と安定供給を実現することで、社会のニーズや全てのステークホルダーの期待に応え、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現による持続的成長に挑戦していきます。
 
註: 当社は、AAQSA社が新株発行により実施する増資引受を通じて同社株式の保有比率を40.0%に引き上げます。 生産能力の拡張計画が将来実現した場合、2回に分けて合計100百万米ドルを追加で支払う可能性があります。
 
参考:
 1.ケジャベコ銅鉱山プロジェクト 
所在地       
ペルー南部Moquegua県。Tacna市の北西約140km (地図参照)
埋蔵量       
約7.5百万㌧ (銅分換算)
年産量     
約30万㌧ (生産開始後 10年間平均)
山命       
約30年
生産開始予定                     
2022年
備考                   
当社は2012 年2月にAAQSAの株式18.1%を取得しており、既存持分の取得対価累計853億円(先行工事費用含む)については公正価値にて評価し、取得対価との差額はその他包括損益として認識しております。権益追加取得の完了後、AAQSAは当社の持分法適用会社となり、既存持分の公正価値と取得対価の差額は純損益を経由せず資本の部において利益剰余金へ振り替える予定です。
2. 三菱商事の概要
本社所在地: 東京都千代田区丸の内2-3-1
事業内容 : 地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループ体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。
代 表 者  : 代表取締役社長 垣内 威彦
創     立  : 1954 年
 
3. アングロアメリカン社の概要
本社所在地: 20 Carlton House Terrace London SW1Y 5AN United Kingdom  
事業内容 : 世界各国で銅・PGM・ダイヤモンドを主力として鉱山事業を展開する資源メジャーの1社。本社はロンドン。
代 表 者  : Mark Cutifani, Chief Executive
創     立  : 1917年

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
ページ上部へ