三菱商事 - プレスルーム - 2018年 - オランダにおける新規洋上風力発電事業の一部株式譲渡及び発電所の建設開始について

三菱商事株式会社（以下、当社）は、Diamond Generating Europe社（当社英国100％子会社、以下DGE）を通じて参画する蘭Borssele（ボルセレ）Ⅲ/Ⅳ洋上風力発電事業の建設を開始したと共に、同事業の株式の一部をスイスのインフラファンドPartners Groupに譲渡しましたのでお知らせ致します。

同事業は、Eneco社、Royal Dutch Shell社、Van Oord社と共に 4社で開発を進めて参りましたが、今後はPartners Groupを加えた5社体制で事業を推進します。総発電容量は約73万kW、2019年中に洋上据付工事に着手、2021年の運転開始を見込んでおります。

欧州では2030年までに5,000万kWに上る洋上風力発電の導入が見込まれております。

ESG投資の気運が高まるなか、リスクが低減された段階で再生可能エネルギー事業への参画を図る事業者・機関投資家が多数います。今回の譲渡は、建設前のリスクが下がった段階で参画を希望するPartners Groupと、資産入替えにより発電事業のポートフォリオの最適化を図る当社の戦略が合致したものです。

当社は、DGEを通じて欧州にて本事業を含め計4件^*の洋上風力発電事業（総発電容量200万kw超：概要下表）に参画しております。これらを通じて蓄積した事業運営の経験を活かし、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現に資する案件に取り組み続けることで、2030年までに発電量の20％超を再生可能エネルギー由来とする目標の早期達成を目指します。

^*＜欧州で取組中の洋上風力発電事業＞

プロジェクト名	所在国	運転開始時期	容量
ルフタダウネン	オランダ	2015年	13万kW
ノーザー	ベルギー	2019年予定	37万kW
モーレイイースト	英国	2022年予定	95万kW
ボルセレⅢ/Ⅳ	オランダ	2021年予定	73万kW

＜ボルセレⅢ/Ⅳ プロジェクト概要＞

場所：オランダ沖合約22㎞の北海海域

総発電容量：約73万kW（約82.5万世帯の電力を賄う規模）

総事業費：約1,800億円

＜プロジェクト予定地＞

＜出資スキーム図＞

・建設工事開始前

・建設工事開始後

＜参考情報＞

三菱商事株式会社概要

本社所在地：東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
創立： 1954年
事業内容：地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループ体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開
代表者：代表取締役社長垣内威彦

Diamond Generating Europe社概要

本社所在地：英国ロンドン
設立： 2012年
事業内容：欧州・中東・アフリカ地域の発電事業
代表者： CEO, 鈴木圭一

Eneco社概要

本社所在地：オランダロッテルダム
設立： 1995年
事業内容：電力・ガス・熱併給の総合エネルギー事業
代表者： CEO, Ruud Sondag

Shell社概要

本社所在地：オランダハーグ
設立： 1907年
事業内容：石油・ガス・電力の総合エネルギー事業
代表者： CEO, Ben van Beurden

VO社概要

本社所在地：オランダロッテルダム
設立： 1868年
事業内容：海洋土木工事
代表者： CEO, Pieter Van Oord

Partners Group社概要

本社所在地：スイスバール
設立： 1996年
事業内容：インフラ・不動産ファンド
代表者： Co-CEO, André Frei / Christoph Rubeli

オランダにおける新規洋上風力発電事業の一部株式譲渡及び発電所の建設開始について

ニュースリリースに関するお問い合わせ先