三菱商事

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2019年9月4日
三菱商事株式会社

フィンランドMaaS Globalへの出資について

三菱商事株式会社(以下「当社」)は、MaaS(Mobility as a Service)事業を展開するフィンランドMaaS Global 社(以下「MG社」)の第三者割当増資を引き受け、資本参画しました。
 
MG社概要
MG社は、様々な交通手段(鉄道・バス・タクシー・レンタカー・レンタルバイク等)を組み合わせたルート検索・予約・発券・決済までを可能とするMaaS事業を、スマートフォン用アプリケーション「Whim」を通じて世界で初めて実用化し展開している企業です。同社の強みは、「Whim」のアプリケーションを開発した技術力と、「Whim」を月額定額制で提供する等の企画力にあります。2017年のフィンランド・ヘルシンキでの「Whim」サービス開始を皮切りに、現在はベルギー、イギリスでも同サービスを展開し、フィンランドでは同アプリケーションのダウンロード数が10万を超えています。今後の計画として、日本を含む世界各国へのサービス地域拡大も予定しています。
 
MaaS市場環境
MaaSは、人々の移動における利便性向上だけでなく、公共交通機関の利用促進を通じて、都市人口増加による自動車渋滞や環境問題等の課題の解決手段としても、市場の拡大が期待されています。このような背景の下、各国政府・自治体や様々な交通事業者等がMaaSの導入検討や実証実験を進めており、日本では、MaaSによる地方での交通手段の確保や観光地での移動の利便性向上等も期待されています。
 
当社の方針・狙い
当社は、2019年4月の組織再編に伴い、新たに自動車・モビリティグループを組成しました。従来の自動車販売・金融等の事業拡大に加え、デジタル化やCASEの進展による業界構造の変化をとらえ、ヒトやモノの移動に関する課題を解決するモビリティ・サービス事業への取組みを進めています。
 
同方針の下、今回のMG社への資本参画を契機として、当社の海外ネットワークや様々な産業との接点を活かし、アジアを始めとする各国・地域へMG社事業の横展開を図ります。更には、不動産・小売・旅行など、移動の発着地点となる様々な関連事業者と連携し、単なる移動サービスを超えた事業(Beyond MaaS事業)にも取り組むことを目指して参ります。
 
<参考情報>
1. MaaS Global Oy社 概要
本社所在地:         Lönnrotinkatu 18, 00120 Helsinki, Finland
創立:                   2015年
事業内容:            マルチモーダルサービス(MaaS)事業の世界的な先駆者。様々な交通手段(鉄道・バス・タクシー・レンタカー・レンタルバイク等)を組み合わせたルート検索・予約・発券・決済までを可能とするスマートフォン用アプリケーション「Whim」を開発し、ヘルシンキを始めとする各国・各都市にサービス地域を拡大中。
代表者:                Sampo Hietanen, CEO, Founder
 
2. 三菱商事株式会社 概要
本社所在地:         東京都千代田区丸の内 2-3-1
創立:                   1954年
事業内容:            天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10 グループ体制で幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開
代表者:                代表取締役社長 垣内威彦

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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