三菱商事

プレスルーム

2021年5月12日
三菱商事株式会社

CCUS等由来のカーボンクレジット開発・販売事業に係るSouth Pole社との協業について

三菱商事株式会社(以下、「当社」)は、環境負荷低減に向けた取組みの一つとして、世界最大手のカーボンクレジット開発・販売会社であるスイスのSouth Pole社と、CCUS(Carbon Capture Utilization and Storage)等に由来するカーボンクレジットの開発から販売までを手掛ける事業(以下、「本事業」)について、共同検討に関する協業契約を締結致しました。
 
パリ協定で定められた目標を達成し、地球温暖化を1.5℃*1以内に抑えるためには、CO2排出量の削減のみならず、大気等に排出済のCO2を回収して貯留・有効利用するCCUS等のネガティブエミッション技術(以下、「本技術」)の導入が重要とされており、本技術普及への期待が高まっています。しかし、本技術の大規模な社会実装に向けては、技術革新とコスト低減が課題となっています。
 
本事業は、これらの課題を解決すべく、本技術を対象としたカーボンクレジット開発・販売を行い、クレジット供給者となる本技術の事業者へクレジット販売による新たな収益源を提供し、クレジット需要家へ当該クレジット購入機会を提供するものです。
 
当社はCO2有効利用コンクリート分野に注目して複数事業に取り組んでおり*2、それらの知見やネットワークを活用し、今年中を目途に、South Pole社と共に事業化の現実性の検討・判断を行って参ります。本事業化を通じて、CCUS等の優れたネガティブエミッション技術の開発や、社会実装を促進する好循環を生み出し、その市場を創出・牽引することで、世界の脱炭素化に貢献して参ります。
 
本事業(Next Generation Carbon Removal Purchase Facility)の概要
South Pole社の概要
2006年にスイスで設立された、世界最大手のカーボンクレジットの開発・売買・アドバイザリー企業(https://www.southpole.com/)。世界18カ所のオフィスに約500人のスタッフを擁する。1,000社以上の企業・団体の気候変動への取組みに協力し、これまでに約1,000件のプロジェクトを開発、CO2換算で1億トン以上の削減に貢献した実績を持つ。
 
*1:IPCCの2018年の特別報告書「Global Warming of 1.5℃ (SR15)」によると、地球温暖化を1.5℃以内に抑えるためには、2050年までに0.1-1兆トンのCO2を大気中から除去する必要があり、CCUS等のネガティブエミッション技術の普及を拡大することが急務とされている。
 
*2:以下プレスリリースご参照。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
ページ上部へ