三菱商事

プレスルーム

2023年4月10日
三菱商事株式会社

ラオスMonsoon陸上風力発電の融資契約締結・建設工事の開始について
~ベトナムなどの東南アジア地域における気候変動対策を後押し~

三菱商事株式会社(以下、当社)は、2021年6月にリリースの通り(*)、100%子会社であるDiamond Generating Asia, Limited社を通じて、ラオス Monsoon陸上風力発電へ参画(以下、本プロジェクト)しておりますが、今般、アジア開発銀行・国際協力機構・三井住友銀行他との間で総額692百万米ドルの融資契約を締結しましたので、お知らせ致します。融資契約締結後には建設工事が開始し、25年中の営業運転を予定しております。
 
 
Monsoon発電所は、ラオスに所在する陸上風力発電所であり、東南アジア最大の設備容量となります。同発電所から発電する電力は、越境してベトナムの国営電力であるVietnam Electricity社に売電する「国際間電力輸出案件」となります。ベトナム政府とラオス政府の間では、2030年までに合計5,000MWの電力をラオスからベトナムへ輸出する計画となっており、本プロジェクトは同計画の主要案件に位置付けられます。
 
1.ベトナムにおける本プロジェクトの意義
ベトナム国内においては、電力需給ひっ迫緩和と気候変動対策の両立が喫緊の課題として掲げられています。同国では、年までに排出量を27%削減する目標を掲げており、策定中の同国第8次国家電源計画では、陸上風力などの再生可能エネルギーによる発電容量の増加が計画されています。本プロジェクトは同電源計画の重要事業の内の一つとして位置付けられています。
 
2.ラオスにおける本プロジェクトの意義
本プロジェクトのプロジェクトパートナーとして参画し、外貨収入を獲得することによって経済発展に貢献します。また、本プロジェクトによって、国際間の送電線といった電力インフラが強化されることから、ラオス国民の生活水準向上も期待されています。
 
当社は、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現を掲げており、社会のニーズに応え、社会と共に持続的成長を目指します。さらに、「中期経営戦略 2024 MC Shared Value(共創価値)の創出」を掲げ、DX と EX の一体推進によって、再生可能エネルギーを起点としたカーボンニュートラル新産業の創出に取り組んでいます。
 
当社は本プロジェクトを通じて、ベトナムにおける電力の安定供給や気候変動対策への貢献に加え、ラオスの経済発展に貢献して参ります。
 
 
 
 
【案件概要】
(1)所在地                     :ラオス南東部 セコン県・アッテプー県
(2)設備容量                 :600MW
(3)電力供給先              :Vietnam Electricity社(25年間の長期売電契約を締結)
(4)スケジュール            :2023年着工、2025年運転開始予定
 
 
【案件所在地】
【出資ストラクチャー】
 
【パートナー各社一覧】
会社名
事業内容
Diamond Generating Asia, Limited
(当社100%子会社)
アジア・大洋州・中東における発電事業
ACEN Renewables International Pte. Ltd.
フィリピンアヤラ財閥 発電事業会社/
アジア・オーストラリアを主とした発電事業
Impact Electron Siam Co., Limited
タイを中心とする再生可能エネルギー開発
STP&I Public Company Limited
鉄鋼構造物・配管・タンク製造業
BCPG Public Company Limited
タイ石油精製大手バンチャック子会社/
アジアにおける再生可能エネルギー開発
SMP Consultation
 
ラオスにおけるエネルギー、金融、自動車、他産業向けコンサルティングサービス提供
■会社概要
商号
三菱商事株式会社
所在地
東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
代表者
代表取締役 社長 中西勝也
事業内容                                    
三菱商事は、世界中に広がる当社の拠点と約1,700の連結事業会社と協働しながらビジネスを展開しています。天然ガス、総合素材、化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10 グループに産業DX部門、次世代エネルギー部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。
設立
1950年4 月
 

 
三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
 
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」「持続可能で安定的な社会と暮らしの実現」「地域課題の解決とコミュニティとの共生」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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