三菱商事

プレスルーム

2024年3月4日
三菱商事株式会社

米国でのデータセンター事業参入について

三菱商事株式会社(以下、当社)は、本邦で培ったデータセンター(以下、DC)事業知見と米国で養った不動産・都市開発実績を基に、DC事業の海外展開初号案件として米国テキサス州ダラスにて開発中データセンター2物件(総資産約 8億ドル)を取得し、同国でのDC事業に参入致します。
 
2017年、当社は本邦DC事業への本格参入を企図し、米国DC専業REIT最大手であるDigital Realty Trust Inc.(以下、Digital Realty)との合弁会社としてMCデジタル・リアルティ株式会社を設立致しました。当社の持つ不動産・都市開発知見・DC運営実績と、Digital Realtyの持つ海外顧客ネットワーク・大規模DC事業ノウハウを融合し、市場成長率を大きく上回る成長を実現してきました。最新のAI半導体にも対応した先端的なDCによる生成AI活用企業へのサービス提供や、使用電源の一部グリーン化等の先駆的取組も進めております。
 
米国は世界最大のDC市場であり、デジタル社会・データ社会への急速な移行に生成AIの普及も伴い国内上位8都市の成長率(前年比)は約20%[1]となっている等、引き続き成長が期待できるメガマーケットです。市場成長を牽引するメガクラウド事業者や大手金融事業者はDCの電源グリーン化・省エネ化等の脱炭素の取組に意欲的であり、同分野においても世界をリードする市場です。
 
今回取得するDC所在地であるテキサス州は全米の経済成長を牽引する中核州であり、これまでも当社はテキサス州ダラスを拠点に30年超にわたり米国不動産事業に取組んできました。今後はそのネットワーク・知見も活用し、米国でのDC開発・運営を強化・拡大して参ります。
 
DCに代表されるデジタルインフラが支える新技術は、私たちの日常生活やビジネスに大きな変革をもたらしています。当社は規模感あるDC事業を米国にて構築し、事業知見を本邦含む他地域での事業にも還流することで、生成AI・半導体・通信技術等の周辺先端分野への波及効果も視野に国内外でのDC事業の拡充を進めます。グリーンな電力活用や省エネ化を通じたサステナブルなデータ処理能力の供給を加速させ、社会の持続可能な成長と未来への発展をサポートして参ります。
 
[1] CBRE “North America Data Center Trends H1 2023”を基に記載

 
三菱商事のマテリアリティ(重要課題)
 
三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」と「持続可能で安定的な社会と暮らしの実現」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171
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