ボランティア活動レポート
被災地でのボランティア活動レポート(2019年5月分)
活動内容
5月は、岩手県でボランティア活動を行いました。
岩手県陸前高田市で、津波によって壊滅した高田松原の再生に向けた作業をお手伝いしました。松が植えられた敷地には、夏には人の背丈ほども雑草が生い茂り、草刈りのときに誤って松を傷つけてしまうこともあります。メンバーは、幼い松を守るため、根本を防草シートで被い、防風や乾燥防止に役立つ竹のすのこを設置しました。作業のほか、語り部の方による講話で防災について学び、市内の視察を通して被災の痕跡が残る陸前高田の復興状況も目にしました。
参加メンバーの声
- 「2年振りに訪れた陸前高田は様子が変わっており、まだ復興の途上にあるのだと実感しました。高田松原の再生に50年掛かるとお聞きし、失われたものが再生するまでの時間の長さに改めて自然災害の脅威を感じると同時に、最も時間が掛かるのは人の心かもしれないとも感じました」
- 「震災から8年経ちましたが、被災者の方々の生活はまだまだ元通りにはなっていないことを実感しました。快晴の空の下、作業をお手伝いした高田松原の浜辺の美しさに感銘を受けました。私たちがお手伝いした防草シートが少しでも役に立ち、50年後に元通りの美しい松原になってくれることを願っています」
- 「50年後の未来に形が表れる作業とお聞きして、今後も積極的に陸前高田に関わっていきたいという思いが湧きました。語り部の方の講話は、震災直後の現場で起きていたことやその後の復興の難しさなど、臨場感あふれるお話で、災害を自分ごととして捉えることができ、かけがえのない体験となりました」