三菱商事

Global Now

今、私たちはどのような社会に生きているのか。

世界中で起きている出来事をシリーズでお伝えします。

水

水問題解決への道筋

蛇口をひねるときれいで安全な水が出る
―日本では当たり前と思われているこのことが、世界に目を向けると約8.8億人もの人々に届いていない。アジア開発銀行の調べでは、そのうち半数以上がアジア・太平洋地域に住むという。

私たちの暮らしや社会の営みに欠かせない「水」。飲用としてはもちろん、農業や工業など様々なところで大量に消費されている。

地球上の水のうち、世界の人々が容易に利用できる河や湖などの淡水はわずか0.01%しかない。この希少な水が今、大きな危機にさらされている。新興国を中心とした経済発展や人口増加、気候変動による干ばつにより、世界各地で水の枯渇、汚染などが深刻化する中、世界の水需要は高まる一方だ。

限られた資源である「水」をいかに効率よく使い続けていくか。安定かつ持続可能な活用が求められている。

世界で人が利用できる淡水源は0.01%しかない

多様な水源の水を使用できるよう処理する技術や、処理した水を無駄なく利用者に届ける技術、使用した水を再利用または自然に戻す技術など、様々な技術や知恵が世界各地の水問題に求められている。

日本の経験を生かし、世界の水問題の改善に貢献するため、政府機関と民間企業の連携した取り組みが進められている。

PROJECT

水のマネジメントを通じた地域貢献

広大な国土を有するオーストラリアは、地域ごとに水資源の不足、豪雨による洪水、自然保護規制、産業向け水需要の高まりなど水を取り巻く環境が異なり、地域に応じた“水のマネジメント"が求められています。

このオーストラリアで、三菱商事が出資する総合水事業会社TRILITYは、国土を囲む豊富な海水を淡水化して新たな水資源を確保する事業や、下水や排水を高度処理し水をリサイクルする事業など、幅広く水にまつわる事業を行っています。

2012年4月15日 朝日新聞「GLOBE」掲載
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