三菱商事

Global Now

今、私たちはどのような社会に生きているのか。

世界中で起きている出来事をシリーズでお伝えします。

不動産開発

持続可能な都市をつくる

都市・地域開発論の巨匠ジョン・フリードマンが1986年に記した『世界都市仮説』。この本では、多国籍企業などの国際資本が集中し、国を越えた労働力が集まるのが世界都市であると規定した。一方、コロンビア大学教授のサスキア・サッセンは、1991年に著書のタイトルにもなった「グローバル・シティ」という言葉を生み出し、金融など企業向けサービスが発達した少数の都市、ニューヨーク・ロンドン・東京などをグローバル・シティと定めた。

それから20年が過ぎ、今はBRICSなど新興国を中心に世界各地で新たな都市がつくられている。既存の都市を大きく変化・発展させるものもあれば、まっさらな土地に一から都市をつくるところもある。いずれの場合においても、これからの都市に求められる共通テーマは「持続可能」ではないだろうか。

スマートグリッドを活用して地球環境にやさしい都市を実現するだけでなく、人口密度をコントロールし住民の生活の質を高めること、渋滞回避で経済的損失を防ぐこと、都市がよりよく長く続くために必要な要素はたくさんある。

現在進められている都市計画から、いずれ世界都市やグローバル・シティと呼ばれる都市が新たに生まれてくるのだろうか。

中国都市圏の人口ランキング

PROJECT

中国における不動産ビジネス

三菱商事では、現地パートナー企業と連携しながら、中国における不動産ビジネスを本格的に展開しています。天津経済技術開発区では、ショッピングセンター事業を展開。地下1階地上4階、延べ床面積約2万8,000平方メートルの大規模なプロジェクトで、約60区画の専門店を誘致し、9月に開業する予定です。瀋陽市では、住宅約4,000戸、店舗約2万8,500平方メートルの大規模な分譲住宅開発事業を推進中。その他にも中国各地の都市で、様々な不動産事業を展開していく予定です。

2012年6月17日 朝日新聞「GLOBE」掲載
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