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あなたの心を奮い立たせた言葉は?

君に任せたい、頼む

堀江 篤 マテリアルソリューショングループ
マテリアルソリューショングループCEOオフィス
(2024年11月取材当時)

Q.
その言葉にまつわるエピソードは?

鉄鋼総合商社の株式会社メタルワン出向時、当時の上司から頂いた言葉です。
中東の国営エネルギー会社が推進する天然ガス拡張案件に向け、鋼管販売の商談を進めていた時のことです。お客さまの購買部門トップから「マレーシアで会いたい」と連絡を受けました。上司に報告すると、すぐに「君(堀江)に任せたい、頼む」との言葉が。面談相手は二回り以上も歳上で、しかも数十億円規模の新規商談です。社内外で多くの関係者に協力いただいていたこともあり、プレッシャーを感じましたが、上司の言葉に“信頼”を実感し、「期待に応えたい」と強く決意したことを覚えています。最終的に受注でき、日本、マレーシア、シンガポール、サウジアラビア、UAEなどの取引先が関わる中、プロジェクトマネージャーとして鋼管供給を担いました。若いうちに多様性を学べ、判断力も養える、貴重な機会でした。

Q.
現在の仕事のやりがいは?

2024年4月に発足したマテリアルソリューショングループで、新規事業構想や事業戦略策定等を支援・推進する業務に携わっています。当グループでは炭素・セラミックス、鉄鋼製品、化学品などさまざまな素材を扱っています。その中で、「毎日新しい気付きがあること、そして、新グループの可能性を肌で感じられること」が大きなやりがいになっています。
新規事業を構想する上で、三菱商事やグループ全体の戦略を理解することはもちろん、世の中の流れや業界ニーズをくみ取り、変化を恐れず新しいことに挑戦する姿勢が重要だと考えています。そのために、社内外のさまざまな関係者との積極的なコミュニケーションや、ニュースや書籍を通じて日々勉強を心掛けています。多様なビジネスに携わることで、毎日新しい発見があり、30代後半になっても刺激を得られる環境が新鮮です。「気付き」が構想の種となるケースもあり、新たな価値を提供できる事業創造につなげるべく奔走中です。

Q.
次なる挑戦、どのような世界を実現したい?

営業グループ内外のつながりを強めるとともに、ビジネスの多様性・総合力を活用することで、「規模感のある事業を創出したい」と考えています。事業会社への出向、英国での駐在、コーポレートスタッフ部門(広報部)への出向を経験してきた自分だからこそ、営業グループ内外の有機的な連携に貢献できると思います。既存領域にとどまらず、広い視野を持つことを意識して、新規事業創出に挑戦します。しかしながら、規模感のある事業創造は一人ではできません。国内外のパートナーや社内の先輩・同僚をはじめ、多くの方々を巻き込みながら、協議・共創していくことで、この挑戦に粘り強く取り組みたいと思います。
そして、この挑戦を通じ、低・脱炭素化など、素材産業が直面する社会課題の解決に貢献するとともに、世界中で一人でも多くの人が笑顔になれる世界を実現したいと思います。

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略歴

2011年入社(鉄鋼製品本部 鉄鋼事業開発ユニット)。翌年から株式会社メタルワンに出向。17年4月から英国にある(株)メタルワン子会社Metal One UK Ltd.での駐在等を経て、22年3月に三菱商事本社へ帰任。約2年間、広報部で経験を積み、24年4月より現職。