MCの「ヒト」を知る Know MC's People
- あなたの心を奮い立たせた言葉は?
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その“一瞬”たりとも無駄にはするな

小町 栄
コーポレートスタッフ部門
IR・SR部
(2024年11月取材当時)
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その言葉にまつわるエピソードは?
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IR・SR部に着任したての頃、投資家・アナリストの皆さまからの電話での問い合わせ・面談依頼に臨機応変に対応できず、その際、尊敬する上司から言われた言葉です。本来、電話で先方の関心事項や参加者層を把握した上で面談アレンジを進めるべきところ、十分に把握し切れず、結局何度もやりとりが往復することに。先方も多くの企業をカバーしているため、面談の候補日程が埋まってしまう、ということがありました。
株式市場だけでなく、仕事、人間関係など全てに情報があり、その情報には“旬”があります。私の仕事であれば、投資家・アナリストの皆さまの電話や面談での“一瞬”の声色、表情、相づちなどから、相手が欲しい情報を読み取らなければなりません。そして、その直感から得た情報を基に相手とのコミュニケーションを行う。そこから新たな仕事のチャンスが生まれてくることもあります。全てのことに通じる言葉だと思い、それ以降ずっと大切に心に留めている言葉です。
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現在の仕事のやりがいは?
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決算説明会資料、統合報告書などの各種開示物の作成に加え、それらを活用した投資家・アナリストの皆さまとの対話の場で三菱商事の成長ストーリーをお伝えし、当社の持続的な株価向上につなげることが私のミッションです。総合商社という業態は、日本国内では広く認知されているものの、海外における認知度向上においてはまだ余地があります。投資家の方に対して、当社ならではの新しい価値創造や長期的な絵姿をどう伝えていくのか。各営業グループのメンバーと共に知恵を絞り、開示物製作や各種投資家イベントの企画などを行っています。特に統合報告書は、ステークホルダーの皆さまからのフィードバックをダイレクトに頂くことができます。市場の期待値を感じながら、より良い情報開示に向けて試行錯誤する日々は、チャレンジングであるとともに、大きなやりがいと使命感を感じます。
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次なる挑戦、どのような世界を実現したい?
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三菱商事の企業価値向上に貢献したいと考えています。東京証券取引所による市場改革に伴う日本株への期待も相まって、2023年春以降、日経平均株価は上昇基調にありました。引き続き企業に期待される情報開示やコミュニケーションのレベルは高まっています。こうした潮流の中、IRに携わり、財務・非財務情報の開示拡充に努めてきました。引き続き、資本市場と向き合いながら、情報開示や対外コミュニケーションといった点にとどまらず、事業開発、M&A支援といった側面からも、当社の成長を支える仕事ができたらと思います。さまざまな産業・地域との接地面がある当社は、コーポレートスタッフ部門の仕事を通じても、こうした夢をかなえられる場所だと考えています。
略歴
2015年入社(金属グループ管理部)。金属資源・トレーディング事業を会計・税務の面から管理する業務に携わった後、19年に総合素材・石油・化学管理部へ異動。20年から三菱食品株式会社へ出向し、経理グループおよびIR室にて、経理業務・投資家対応などを担当。23年から現職。