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あなたの心を奮い立たせた言葉は?

Don't miss the forest for the trees.

須藤 淳 コーポレートスタッフ部門
財務部
(2024年11月取材当時)

Q.
その言葉にまつわるエピソードは?

米国の天然ガスマーケティング会社「CIMA ENERGY, LP」に出向した際、上司に言われた言葉です。コーポレートスタッフ部門からは初の出向者ということもあり、会社に貢献するためにまずは信頼関係づくりと考えていた矢先、会計・税務組織の立て直しを担うことに。経営幹部数名が会社を去ったことで、組織としての活動を継続するために、日々さまざまな判断が求められました。ある日、自分の意思決定に自信が持てず、上司に相談したところ、この言葉を頂きました。「一つ一つの判断に固執し、目標を見失うべきではない。全体像を意識して、連続的な意思決定をすることが重要」という趣旨のメッセージで、自分の行動を見直す契機となりました。経営や組織運営に絶対的な解はなく、重要なのは自分の軸を持って判断し、目標に向かっていくこと。これを意識してから、文化や言語にかかわらず、「出向先の価値向上に資するか、フェアな判断か」という軸を持ち、ブレることなく長期的な視点で業務を捉えられるようになったと感じます。この経験は、キャリアのみならず人生にとって大きな財産となりました。

Q.
現在の仕事のやりがいは?

金融市場の視点で三菱商事の課題に向き合えること、日々が学びにあふれていることが、現在の仕事のやりがいです。日々対峙する金融市場は世界とつながっており、各国のマクロ経済の動向や金融政策、政治、企業決算などさまざまな要因で動き続けています。その多くが当社の事業に直接・間接的に影響を及ぼすものです。市場で取引される金融商品も日々進歩し、近年はデジタルテクノロジーの進化からも目が離せず、まさに変化の連続。財務部は「社内銀行」として、金融市場と当社のビジネスの双方を理解し、金融の視点からさまざまな課題にアプローチできる立場にあります。日米での業務やビジネススクールへの留学経験などを活用して新たな課題と向き合うことは、非常にチャレンジングかつエキサイティングで、充実した日々を過ごしています。

Q.
次なる挑戦、どのような世界を実現したい?

三菱商事の事業は多岐にわたり、どれを取っても多様な社会のニーズに応え、直接・間接的に社会課題を解決するものばかりです。コーポレートスタッフ部門も多くの事業に関わっており、ビジネスを通して、誰もが機会を得ることのできるインクルーシブな世界の実現に微力ながら貢献したいと思います。コーポレートスタッフとして、当社での各種制度の企画や事業投資先への出向を通して、三菱商事グループの価値向上に貢献し、持続的な共創価値の創出につなげていきたいと思います。
これまでのキャリアを振り返ると、自らの行動が企業をより良くしているとの実感がモチベーションの源泉になっているように感じます。また、未知なる世界、異なる文化に飛び込むことが好きなので、次なる挑戦として、現在の自分が想像もしていない環境で各種課題解決に取り組んでいきたいと考えています。

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略歴

2009年入社(新産業金融事業グループ管理部)。ファンド投資の会計・税務等の管理業務に携わった後、14年に財務部に異動。東京、米国ニューヨークにて資金調達業務や資本政策の企画などに従事し、19年にスタンフォード大学ビジネススクールへ留学。卒業後、米国テキサス州の天然ガスマーケティング会社(CIMA ENERGY, LP)へ出向。24年から現職。