サステナビリティ推進体制 : ステークホルダーとの対話(外部視点の取り込み)
ステークホルダーとの対話(外部視点の取り込み)
当社では、刻々と変化する社会からの要請を的確に捉えこれに応えるべく、株主を含む投資家やNGOとの直接的な対話、個別案件における地域コミュニティとの対話、サプライチェーン調査を含むサプライチェーン・マネジメントに取り組んでいます。全てのステークホルダーの皆さまと建設的な対話を実施し、そこで得た示唆を施策の立案・実行に還流していくことが、継続的かつ中長期的な企業価値の向上を図る上で重要と考えています。
また、グローバルに環境・社会に関する最新動向を把握するため、欧州・米州・東南アジアなどの各地域にサステナビリティ担当部局を設け情報を共有・連携するとともに、「国連グローバル・コンパクト」、「持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)」などの団体へ加入しています。さらに社外の視点をサステナビリティ施策に取り込むことを目的に、サステナビリティアドバイザリーコミッティーを2008年より設置し、助言・提言を頂いています。
2023年度のステークホルダーとの対話
2023年度は、サステナビリティに関する投資家との直接対話を約40回、NGO団体との直接対話を82回(日本:5回、欧州:29回、米州:48回)実施しました。本対話を通じて、低・脱炭素社会への移行に向けた当社戦略への期待や、化石燃料を巡る個別案件への取り組み方針に関し、各ステークホルダーの見地から貴重なご意見を頂いています。得られた示唆を施策へと還流し、策定した施策の適時・適切な開示を進めていきます。
サステナビリティアドバイザリーコミッティー
幅広い視点を代表する社外有識者3名によって構成される「サステナビリティアドバイザリーコミッティー」をコーポレート担当役員(CSEO)の諮問機関として2008年より設置し、当社のサステナビリティ施策の考え方や各種取り組みに関して、助言・提言を頂いています。また、コミッティーメンバーに当社事業の理解を深めていただくべく、事業現場の視察を実施しています。助言・提言いただいている主なテーマは以下の通りです。
主なテーマ
- マテリアリティ
- 気候変動への対応
- 自然資本・生物多様性
- 人権/サプライチェーン・マネジメント
- ステークホルダー・エンゲージメント
サステナビリティアドバイザリーコミッティーメンバー
山田 美和 | 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ) アジア経済研究所 新領域研究センター長 |
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中井 徳太郎 | 日本製鉄(株) 顧問 |
野口 聡一 | 合同会社未来圏 代表 宇宙飛行士 |
現場視察の実施
2023年秋には 、当社が事業参画する苫小牧CCS 実証試験センターおよび当社を含むコンソーシアムによる新千歳空港運営会社の北海道エアポート(株)を訪問しました。
苫小牧CCS実証試験センターは実用規模でのCCS実証を目的とするわが国初の大規模CCS実証試験事業となります。見学を通してCCSの有効性や安全性について理解を深めるとともに、CCS商業化に向けた課題点などについて意見交換を行いました。
新千歳空港を含む運営会社である北海道エアポート(株)からは直近の業界や地域が抱える課題について紹介を受けました。また国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「新千歳空港を中心とした地域における水素利活用モデル構築に関する調査」に関する事業性調査実施に関する説明を受け、空港を起点とした再生可能エネルギー活用の面での今後の可能性について意見交換を行いました。
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集合写真 -
会議風景